それでは子どもはどのように考えているのでしょう。同じようにあげてみます。
①親はいつまでも自分を子どもだと考え、自分のものだから親の言うとおりにしろと言う。
②親が生きた時代と自分が生きてゆく時代は違う。経験も内容も、時間的に異なっている。
③親は親の考えを主張し、子は子の立場で考え、それぞれ歩み寄る余地もない。
④両者の意見の是非が問題なのではなく、親だから、子だからという甘えがある。
⑤進路の決定は親が決めるものと考えが強く、子どもに期待をかけすぎる。
⑥全く親でも関心を示さず、勝手に決めろという放任的な親がいる。
以上のように、親と子の繋がりは愛情という形の繋がりで、親は子に対して無償の愛の対象として子どもの存在を考えているが、親の子への気持ちと、子の親への気持ちはなかなか一致しないものです。
時にはすれ違ったり、ぶつかったり、一方的に相手を包み込んだり、つぶし合ったりしてしまう場合もあります。そうしたことがある方がかえって進路のことについて「親子でじっくり話し合える」機会かもしれません。
親の考えと言い分、子どもの考えと言い分をあげてみました、ずいぶん異なるものですね。まだ他にもたくさんありますが、家庭は血縁と愛情と信頼感によって結ばれ、精神的にも肉体的にも緊張感を解きほぐす憩いの場であることを忘れないようにしてください