大人とはどのような人のことでしょう。
昨今の、早期離職、自殺、引きこもり等の社会的な課題を思うとき、大人とは、嫌なことがあっても、人から理不尽な仕打ちを受けても、芯を強くもって唯々諾々と受け流す人のことをいう、と考えてはどうでしょうか。
子どもを、そのような大人に育てるには、子どものうちにものの見方をきたえることではないかと思います。
子どもも、日々、嫌なこともあります。でも、それが、いい体験の場となるのです。
友達に仲間外れにされる、人にばかにされる、人の恨みを買う、がんばってもうまくいかない。また、お店のものを盗ったり、人を殴ってしまったりする。…大人だって、完全な人間ではありません。まして、子どもは、なおさらのことです。
子どもがそのような嫌な事態になったとき、親は子どもの肩をもったり、厳しく善悪を言い聞かせようとしたりするのではなく、共に前を向く人でありたいです。