教育[725]

【小学生の文字の読み書き指導】量と質どちらが大切?

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執筆者:立石 美津子
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筆者は文字の読み書き指導をしていますが、プリントが最後まで仕上がらないと泣いてしまう子がいます。

人間には達成意欲があります。ですから「何がなんでも最後まで書ききる」と頑張る子が多いです。
 
でも、ひらがなの練習をさせる目的は文科省の学習指導要領に書いてあるように“正しく整った読みやすい文字”の習得です。
 
ではどうすれば学習効果が得られるのでしょうか。
 
■一枚に沢山問題数があるものを与えない

これは国語に限らず、算数の計算問題プリントも同様です。

1枚に20問も30問もあったら、やりきれない場合があります。これは子どもの問題ではなく与える側の問題。

子どもの能力に合わないハードルが高すぎる問題なのです。

書く文字の枠の量が多かったり、計算問題の数が多かったりすると全部やりきれず達成感が得られません。
 
だから、時間内に終えられる量の問題を与えましょう

「紙面がもったいない、エコでない」と思うかもしれませんが、一枚のプリントに問題の量が少ない方が俄然、やる気になります。

■ひらがなプリント、もしやりきれなかったら

文字の練習の場合は沢山書くことよりも、美しい文字の習得が目的です。

「“質より量”、汚い字を沢山書いて仕上げるより、二行でも三行でもいいから綺麗に丁寧に書こうね」と言ってあげましょう。

そして丁寧に書いた文字に沢山の花丸をしてあげましょう。汚い文字で全部埋めたものには〇を一つも付けないのも荒療治ですけれども工夫の一つです。
 
実際に次の例を見せてどっちがいいか視覚的に見せると理解します。

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教育総合ランキング2024/11/23 更新

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