[芸術・音楽・ダンス]【ピアノのお勉強】子どもにソルフェージュは必要?

【ピアノのお勉強】子どもにソルフェージュは必要?

2015/02/25

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子どもに人気のお稽古の代表と言えば、ピアノのお稽古です。 昔は女の子ばかりのお稽古というイメージがありましたが、今は男の子でもピアノ教室に通う子どもも少なくないですね。 自分自身も習っていたから、という理由でお子さんにピアノを習わせているお母さんも多いかもしれませんね。

ピアノのお稽古を始めると、例え子どもでもやることはピアノを弾くことばかりではありません。 ピアノを実際に弾く事と、ドリルのような楽譜の勉強の時間もあると思います。 これはグループレッスンでも、個人レッスンでも同じです。 この楽譜を読んだり書いたりする勉強を専門用語で「ソルフェージュ」と言います。 「ソルフェ」と略すこともあるかもしれません。

ピアノを習ったことがある方ならわかると思いますが、ピアノを弾くよりも正直退屈な時間です。 あまり面白い時間ではありません。 ピアノを弾くということは、必然的に楽譜を読むという能力も必要になります。 楽譜が読めればだいたい楽譜を書くことも問題なさそうですが、なぜわざわざつまらないソルフェージュをしなくてはならないのでしょうか。

幼少期のピアノのレッスンは耳を育てるのにとても効果的と言われています。 聞こえてきた音が何の音なのか、「ドレミファソラシド」を言い当てるのはそんなに難しいことではありません。 小さな子どものうちから、すぐにできるようになる技術のひとつと言えます。 小さな子どものうちは、それでも充分です。

しかし、年齢を重ねて音楽を仕事にするような事になれば、その技術だけでは不十分なのです。 音楽大学の科目に「聴音」という教科があります。 声楽科やピアノ科で聴音は必修科目にもなるほど重要な技術とされています。 聴音は耳で聞いた音楽を楽譜に書き落とす力が必要となります。 「ドレミファソラシド」が聞き取れても、楽譜のルールを知らなければできない教科なのです。

また同じように音楽大学の科目に「新曲視唱」という教科もあります。 新曲視唱は音大生の間では略して「新曲」と呼ばれます。 聴音とは逆で、初めてみた楽譜を楽器なしで歌う技術です。 楽譜1分ほど見て、すぐに口に出して歌い、どれだけ正確に音がとれるかをチェックされます。 絶対音感が必要なのはもちろん、楽譜の知識ももちろん必要です。 新曲は音大生でなくても、歌手やミュージカル俳優など、歌を歌う職業の人ができた方がいい能力と言えますね。

小さな子どものピアノでソルフェージュの勉強は必要ないかのように思ってしまいがちですが、ピアノの先生はここまでの未来を見据えているのです。 子どものお稽古では出来栄えとしてはまだまだかもしれませんが、将来的には聴音や新曲視唱ができるようになるような土台作りをしてくれている段階と言っていいかもしれません。 そのため「ドレミファソラシド」が聞き取れたから、ピアノを弾く分には充分だから、とお母さんが判断しないでください。 本当に音楽の力を伸ばすためには、バランスの良い訓練が必要なのです。