皆さんは「防衛大学校」「防衛医科大学校」という学校を知っていますか?
おそらく抱いているイメージは「自衛隊」「軍隊」というものでしょう。この記事のタイトルを見た人の多くは「え?なんで防衛大学校?」と思ったことでしょう。
しかし、一般的な大学に入学することを希望する人であっても、防衛大学校を受けることでメリットは感じることができるのです。
今回はそんな意外なテーマで進めていきましょう。
<行くつもりもないのに受ける意味って?>
ほとんどの人は「防衛大学校に進学する意志は?」と聞かれたら「ほとんどない」と答えるでしょう。
実際、防衛大学校には合格したとしても、行く気がないのであれば進学する必要はないでしょう。
では、「それならなぜ勧めるのか?」というところに入ります。防衛大学校は概ね毎年11月上旬に試験が実施され、会場は自分が住んでいる場所の近隣で受験できます。しかも、受験するのに費用は一切かかりません。
そして一番のメリットは「入試本番の雰囲気を味わうことができる」ということでしょう。無料で受けられて、近くの会場で受けられて、本番の入試を受けられるのであれば、それはかなりのプラスの経験になるはずです。
模擬試験だと、どうしても知り合いが多くなりますし、何より「本番の入試ではない」という意識があるため、そこまで緊張感がなくなってしまいます。
それに対して防衛大学校は本番の入試であるため、たとえ行く気がないとしても、ピリっとした緊張感は模擬試験以上に感じられるものとなります。(もちろん、本気で行きたいと思って受けている人も少なからずいる環境ですからね)
<合格人数は?問題は難しいの?学部って何があるの?>
まず、防衛大学校に興味がわいた人に伝えなければならないのが「防衛大学校の入試は一般的な入試と違って、文系の方が難関」ということです。
それには明確な理由があります。募集要項を見ると、文系(人文学部)は採用人数が65名であるのに対して、理系(理工学部)は235名の採用人数となっています。この時点で、文系は非常に狭き門ですよね。
しかし、モノは考え方によります。文系の人で、上位大学を目指すようなレベルの人であれば、ぜひ防衛大学校の人文学部を受けてみてください。自分の実力を試せる良い機会になるはずです。
問題の難易度に関しては、「センター試験レベルくらい」と考えておくのが良いでしょう。場合によっては、それよりもずっと難しい問題も出題されますが、しっかり受験勉強をしている人であれば、得点を上げることのできる試験内容です。
そして学部は上述したように、人文学部と理工学部の2つに分類されます。しかし、そこはやはり国の大学というだけあって、非常に多くの分野の内容を研究する機会に恵まれています。
どうしても防衛大学校と言うと、軍隊をイメージが先行してしまうようですが、あくまで「大学」ですので、中で学ぶ内容は研究機関レベルと言えるものなのです。(もちろん、防衛大学校ですので、トレーニング的なものもありますが、体育の延長と考えてみると良いのではないでしょうか?)
<防衛医科大学校って?>
もし医学部を志す人がいるならば、そういう人はぜひ防衛医科大学校を受験してみてください。
こちらも無料で受けられますし、何より医学部は国立大学だと東大レベル、私立大学だと学費が膨大にかかるので、どちらに進学するにしても非常に苦労します。
防衛医科大学校は、合格するには非常に高いレベルが求められるので、やはり国立医学部並みの学力が必要になりますが、合格してしまえば逆に国から給料がいただけるので、そういう意味では「仕事」のように感じられるかもしれませんね。
ましてや、国の管理する医科大学なので、研究レベルは最先端のものであるはずです。そういった環境の中で研究できるのはとても素晴らしいことですね。
<最後に>
後半は防衛大学校・防衛医科大学校の宣伝みたいになってしまいましたが、行く気のない人も、これを読んで行きたくなった人も、ひとまず受験することによって生じるデメリットはありませんから、一度検討してみることをオススメします。
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2024/11/21 更新