夏休みが明けてくると、いよいよ「受験勉強も折り返し地点に来たなぁ」という実感がわいてくるのではないでしょうか?
それと同時に「あぁ・・・夏休みを有効に使うことができなかった・・・どうしよう」と嘆きたくなる気持ちもある人が多いのではないでしょうか?
しかし、夏に勉強が上手くいった人も、失敗してしまった人も、これから4~5か月の追い込みによって、上がりも下がりもするということを忘れてはいけません。
では、秋からは大学受験合格に向けて、どのように追い込みをかけていけばよいのでしょうか?今回はそんなテーマでお話をしていきましょう。
<秋だからといって応用へと急ぐことなかれ>
一般的には「夏までは基礎固め、夏を過ぎたら応用レベルへ」というようなことが言われていますが、これは必ずしも正解ではありません。
考えてみてください、夏に勉強が上手くいかず、基礎が固まりきらなかった人に応用レベルをやらせてみたところで、ほとんど進めることができないのは目に見えています。
そのような状態を4~5か月継続したとしても、何の成果も出ないまま受験を迎えることになってしまいますよね?
それであれば、1~2か月ロスしたとしても、基礎を固め直すことを最優先させてください。
受験勉強は、あくまでドライに考えていきましょう。理想は「100」まで実力を身につけた状態にもっていくことですが、これは多くの受験生にとって非常に難しいことです。無理に応用レベルに手を付けて、最終的に「40」で終わってしまうくらいなら、地道に進め直して「60」に持っていけた方が合格する望みが出てきますよね?
<秋以降は模試が多くなることにも注意>
2学期の間だけでも、かなりの模擬試験が実施されます。学校だけでも3~5回くらい実施されますし、塾に通っている場合には、そこでも3~5回の模試を受験することになります。
その復習は効率的に進めなければいけません。「あとでしっかり復習しよう」ではなく「すぐに復習して力に変えよう」という気持ちで進んでください。
とはいっても、模試の復習にはかなりの時間を取られてしまいますよね?そんな時は「分かり切っている問題」「解説を見るまでもなく説明できる問題」の解説はスルーしてしまいましょう。
時間がない状況下では、効率的に取捨選択をしていかねばなりません。「全部復習したい」という気持ちをもっていたとしても、それを実行してしまうと、時間もどんどん削られてしまいます。センター試験模試だったらなおさらです。
国公立受験者は基本的に5教科7科目を受けることになるので、それをまんべんなく復習するのはほぼ不可能です。「苦手科目・苦手単元」に焦点を当ててしっかり復習するようにしましょう。
イメージとしては「自分の実力の中に開いている、なるべく大きな穴から優先的に埋めていく」といったところでしょうか。
また、国立大学を受験する人は、模試の中でもマークは当然ながら、「記述式・論述式」の問題も確実にできるようにしておいてください。国公立大学の二次試験は記述・論述が非常に多く出題されます。
もちろん難しい問題については上述したように、無理して手を付ける必要はありませんが、基本的・標準的な記述・論述問題であれば、解説をじっくり読み込むことで、確実に答案作成力につながってきますから、必ずやるようにしましょう。
国公立大学はただ知識を暗記するだけでは合格を勝ち取ることはできません。「答案作成のコツ」をつかめるような復習法を身につけておくと、受験の時に安心感が持てるようになりますよ。模擬試験はそのための練習台だと思ってください。
どのようなことに対しても言えることですが、場数を踏むことで、確実に場慣れすることができますよ!
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2024/11/21 更新