中学では関係副詞というものは出てきませんでしたし、何より関係代名詞の前に前置詞なんて付いたことはありませんよね?しかし、高校の関係詞ではそのどちらも存在してしまうのです。
しかも、2つとも非常に紛らわしいので、頭がこんがらがってしまう人が毎年続出します。ではここを克服するためにはどのようなまとめ方をすればよいのでしょうか?
<前置詞+関係代名詞はごく自然に起こる現象>
まず、次の例文を見てください。
(例文)
This is the house which he lived three years ago.
おかしいと感じませんか?そう!関係代名詞の基本である「先行詞を後ろの文に戻す」をやってみると、he lived the house three years ago.となってしまい「livedの後ろにinがない」という事態が起きてしまいます。
そこでlivedの後ろにinを付けなければなりません。しかし、もう一つの手段として「関係代名詞の前に前置詞をもってくる」というものがあります。そうすると、
This is the house in which he lived three years ago.
となります。つまり、「本来必要なはずの前置詞を前か後ろかどちらかに補う」だけの話なのです。そう考えてみると実はそこまで難しいものではないんですよね。
大事なのは、「どの前置詞が必要になるのか」ということです。いくつか考えてみましょう。
(例題)
Mike is a boy ( ) whom I played yesterday.
→「私はマイクと一緒に遊んだ」ですからwithですね。
(例題)
Hawaii is the place ( ) which I have wanted to go.
→「ハワイに行く」ですからtoですね。
<関係副詞>
前置詞+関係代名詞をしっかり学べたら、次は関係副詞の出番です。
これについては必ず覚えておかなければならない公式があるので紹介しましょう。
重要公式
:前置詞+関係代名詞=関係副詞
関係副詞にはどんなものがあるかと言うと、「where」「when」「why」「how」の4つしかありません。
前置詞+関係代名詞があって、先行詞が「場所」を表す言葉なら「where」、「時」を表す言葉なら「when」というように書き換えればよいのです。先の例文を書き換えてみると・・・
(例文)
Hawaii is the place to which I have wanted to go.
= Hawaii is the place where I have wanted to go.
となるわけです。時の場合も見ておきましょう。
(例文)
May 3rd is the day on which I was born.
= May 3rd is the day when I was born.
で問題ありませんね?では、残りのwhyとhowについてはどうすればよいのかと言えば、ずばり暗記です!
★SがVする理由
①the reason why S V~
②the reason S V ~
③why S V~
④the reason for which S V~
これだけ覚えれば他にやることは何もありません。例文でみましょう。
(例文)
私は彼が今日授業に遅れた理由を知らない。
①I don’t know the reason why he was late for the class today.
②I don’t know the reason he was late for the class today.
③I don’t know why he was late for the class today.
④I don’t know the reason for which he was late for the class today.
★SがVする方法
①the way S V~
②the way in which S V ~
③the way that S V~
④how S V~
こちらは「理由」と比べるとちょっと覚えにくいですが、頑張ってください。
(例文)
あなたがその問題を解いたやり方を教えてください。
①Please tell me the way you solved the problem.
②Please tell me the way in which you solved the problem.
③Please tell me the way that you solved the problem.
④Please tell me how you solved the problem.
<関係副詞は先行詞を省略することもある>
関係代名詞の時は先行詞を省略できるなんてことは考えられないことでしたが、関係副詞においては先行詞を省略することができます。
とはいっても、すべてにおいてそれができるわけではなく、「place」や「time」のような、「いかにも場所や時を表す言葉が先行詞である時」に限られます。
(例文)
Do you know the place where the accident happened?
= Do you know where the accident happened?
どちらにしても、そこまで意味が取りにくいことはありませんよね?
<最後に>
関係副詞は関係代名詞と同じ気分で進めていこうとすると、あっという間に躓いてしまう単元でもあります。
「なぜここではこれを使うのか?」ということをしっかり考えながら、あくまで「ルールに則って」選んでいけば確実に正解を導くことができます。ルールの理解から始めましょう!
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2024/11/24 更新