[高校生]【高校生の英語】受動態についてわかりやすく解説

【高校生の英語】受動態についてわかりやすく解説

2015/07/29

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中学2~3年生でも学習している「受動態」を高校生の皆さんは覚えているでしょうか?中学で初めて見た時はちょっとやりにくいと感じた人もいることでしょう。

高校になるとさらにその応用形まで登場してきます。しかし、基本から確認していくことで、確実に理解を深めることができる単元でもあります。今回は、中学レベルから高校レベルまで、一気に駆け抜けていきましょう。

<受動態と能動態>

まずは言葉の意味を覚えなければはじまりませんね。どの科目でも言えることですが、用語や公式には必ず何かしらの「意味」が存在します。ただの文字列だと思わずに、しっかり意味をかみしめて下さい。

★能動態(のうどうたい)
文の基本形である「~する・~である」という形の文。I like tennis. / I play soccer.等

★受動態(じゅどうたい)
自分が何かの動作を受ける「~される」という形の文。

<受動態の形はたったの1つ>

★受動態の書き方
be動詞の後ろに過去分詞(今後はPPと呼びます)を付けるだけ。

★「~によって・・・される」と書きたい時は、最後に「by ~」を付けるだけ
byの後ろには必ず「~を・に」の形が来る(me, you, him, her, us, them)

例文
彼は彼女によって好かれている。→He is liked by her.

★受動態にはbe動詞が含まれているので、否定文なら「be動詞にnotを付ける」、疑問文なら「主語とbe動詞を入れ替える」というやり方でOK。

例文
彼は彼女によって好かれていない。→He is not liked by her.

例文
彼は彼女によって好かれてますか?→Is he liked by her?

<ちょっと厄介な能動態との書き換え>

受動態を学習をしていく中で厄介な問題の一つに、能動態との書き換え問題があります。しかし、これは難しく考えてはいけません。基本的には「日本語に直して考える」だけで良いのです。

例題
「彼は彼女によって好かれている」「彼は彼女によって好かれていない」「彼は彼女によって好かれていますか?」をそれぞれ、能動態で書きなさい。

答え
日本語で「~する・~である」の形にすると、「彼女は彼のことが好きである」「彼女は彼のことが好きではない」「彼女は彼のことが好きですか?」となります。

つまり、中学1年生で学習した文章ですから、「She likes him.」「She doesn’t like him.」「Does she like him?」となりますね。

★書き換え問題の際に気を付けなければならない点
三人称単数・単複・時制の3つのポイントに気を付けよ!

→上記の文章も「likes」「doesn’t」「Does」にするのを忘れてしまう傾向がよく見られます。その他の例は以下の通りです。

例題
This chair was made by my brother. 

→ My brother made this chair.

例題
This chair wasn’t made by my brother.

→ My brother didn’t make this chair.

例題
Was this chair made by your brother?

→ Did your brother make this chair?

<疑問詞が入ってもやることは同じ>

When, Where, Whatなどが入ると、途端に間違う確率が高くなるようですが、こちらも基本的にはやるべきことは同じです。具体例に沿って確認していきましょう。

例題
この花は何と呼ばれていますか?

まず「何」とありますから「What」を使いますね?中学1年の時に学習しているように、Whatは「文の先頭」に置くのが普通ですよね?次に、「この花は呼ばれていますか?」は「This flower is called」を疑問文にすれば良いのですから、「Is this flower called?」となりますね?

この2つを合わせると「What is this flower called?」という文が出来上がります。もう1つ確認していきましょう。 例題:このイスはどこで作られたのですか? もちろん文の先頭に来るのは「Where」ですよね?あとは時制(今回は過去形ですね)に気を付けて、「was this chair made?」を後ろに付ければあっという間に文が作れます。

<不特定多数の動作主>

タイトルだけ聞くと非常に難しいことをやりそうに見えますね。しかし、イメージをつかんでもらえれば簡単に理解できます。

例題
「この国では英語が話されています」を能動態で書きなさい。

この問題を出題すると多くの人がやるのが「This country speak English.」という回答です。しかし英語を話すのは人間であって、国ではないですよね?ですから、「○○ speak English in this country.」となります。

しかし、この日本語の中には「誰が英語を話すのか」が書かれていません。つまり「誰だか分からない(不特定)、多くの人々(多数)」が話していると考えるしかありません。

このような「不特定多数の誰か」を主語にしたい時は「They」や「People」などを使うと良いのです。一般的によく見られるのは「They」ですね。

ですから、答えは「They speak English in this country.」となります。 ちなみに上述した「この花は何と呼ばれていますか?」も「What do they call this flower?」と書けば良いのです。

さて、ここまでが中学で学習する受動態の基本事項です。思ったよりも簡単に感じたのではないでしょうか?

それでは、次に高校レベルの受動態に進んでいきましょう。

<第4文型と第5文型の受動態>

高校に入学して最初に学習するのが「5文型」という単元でしたね。第1~5文型までがあり、その中でも「第4文型(SVOO)」は「動詞の後ろに“人”+“モノ”が来るパターン」、たとえば「He gave me a book.」というような文でした。

それに対して「第5文型(SVOC)」は「動詞の後ろの2つが“=”で結べるもの(O = C)」と学習しました。

例えば「He calls me Ken.」などがそれに当たりました。

では、これらを受動態で書く場合はどのように書いていけば良いのでしょうか?

それを理解するためには受動態の定義をしっかり理解しておかなければなりません。もちろん最初に述べたように「~される」でも良いのですが、高校生であればもっとしっかり理解しておきたいですね。

★受動態とは?
能動態の「O(目的語:~に・~を)」を主語にして書き直した文

では、実際に例を挙げて見ていきましょう。

例題
「He gave me a book.」を受動態に直しなさい。

→これは第4文型ですので、SVOOとなりますね?meは「O」、a bookも「O」。ということは、この文章は受動態が2通り作れるということになります。

「私」を主語にして書いた場合
I was given a book by him.(私は彼によって1冊の本を与えられた)

「本」を主語にして書いた場合
A book was given me by him.(1冊の本が彼によって私に与えられた)

とてもシンプルな作り方なのではないでしょうか?ちなみにモノを主語にして書く場合には「to 人」というように人の前に「to」を付けることもできます。

例題
「He bought me a book.」を受動態に直しなさい。

→これも基本的には同じことなのですが、1点だけ気を付けなければなりません。buyは「buy 人 モノ」で「人のためにモノを買ってあげる」ですが、「buy モノ for 人」で書き換えることができるので、上記のように「to」ではなく「for」を付けることになりますが、このforは絶対に省略してはいけません。

ですから、正式な文としては、「A book was bought for me by him.」としなければなりません。これはルールですので、しっかり覚えてください。

例題
「Everyone calls him Ken.」を受動態に直しなさい。

→これは第5文型ですので、SVOCとなりますね?ですので、受動態は1通りしか作ることができません。この文の「O」は「him」なので、「彼」を主語にした受動態を作れば良いのです。

よって答えは「He is called Ken by everyone.」となります。こちらはさほどひねった部分はありません。

<群動詞の受動態>

群動詞と言う言葉はききなれないかもしれませんが、一言で言うなら「熟語」です。この受動態は「カタマリ」で考えることが必要となるので、うっかり見逃さないようにしましょう。

例題
He takes care of the baby.(彼はその赤ちゃんの世話をする)

→日本語で受動態にするなら「その赤ちゃんは彼によって世話をされる」ですね?「take care of」で「世話をする」ですから、イメージとしては「その赤ちゃんは彼によってtake care ofされる」と書けば良いのです。

よって、答えの書き方は「The baby is taken care of by him.」となります。take care ofのカタマリは必ず一緒にしておいてください。

これは「speak to~(~に話しかける)」「run over~(~を轢く)」にも言えることですので、「カタマリに注意」という部分だけ気を付けるようにしましょう。

<最後に>

受動態について理解は深まったでしょうか?もちろんこれ以外にも「熟語(慣用表現)」がいくつか存在しますが、「土台+α」を築くのであれば、上記の内容をしっかり理解しておけばテストには十分対応できます。

1段1段、階段を昇るように理解を進めていきましょう!