[高校生]【単語・文法・古文常識】センター試験「古文」の有効な勉強法

【単語・文法・古文常識】センター試験「古文」の有効な勉強法

2015/07/16

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センター古文の一番の特色は、なんといっても 「文章の長さ」で、この点が多くの受験生の悩みの種なのではないでしょうか。1200~1700文字程度の問題が出題されるので、苦手な人には苦痛ですよね。

しかし、文章の難易度に関しては、その年ごとの多少の動きはありますが、標準レベルといえます。学校で渡された単語集や、文法をしっかりと身につけていれば理解できます。

ここで大切なのは、「古文の世界の常識」を知ることです。いわゆる「古文常識」というものですが、それを知ることによって、省略されている部分を補いながら読み進めることができるようになるのです。単語・文法・古文常識の3本柱が、センター古文読解の重大な要素であるということを忘れないようにしましょう。

どの教科にも言えることですが、人間は忘れる動物です。一度勉強しただけでは忘れてしまうことが当たり前なので、忘れていたら、また学び直しましょう。それを繰り返すことで、実力が定着し、積み重なって伸びていきます。

センター試験の古文は、受験生があまり知らない、有名ではない作品からよく出題されます。中世や近世(鎌倉時代~江戸時代)に成立した作品が多く、ジャンルも日記・物語・評論など様々です。

作品自体は有名ではなくても、平安時代の文章を真似てかかれた文章(擬古文)が主流ですので、具体的に古文を読解するという意味では、みなさんの慣れている平安時代の古文読解と差はありませんので、高校1年生、2年生のみなさんは、学校の授業を大切に、教科書の内容を大切に取り組んでいきましょう。

古文読解の基礎として、古文で非常に多く描かれるのは恋愛事情です。古文の世界の恋愛事情を学んでおくと、様々な文章の読解に役立ちます。

例えば、一夫多妻であること、通い婚であることなどは基本中の基本です。

また、結婚までのプロセスとして、古文の世界では男女ともに、現代の中学校2年生~高校2年生くらいの年齢で成人式を迎えます。男の人の成人式を「元服(げんぷく)」、「初冠(ういこうぶり)」、「冠(こうぶり)」、「初元結(はつもとゆひ)」などといいます。

女の人の成人式は、「裳着(もぎ)」、「髪上げ(かみあげ)」などと呼びます。成人式を迎えると、結婚話が持ち上がり始めるのですが、女の人は、成人式を終えると、人前に姿を見せてはいけないことになり、部屋の奥で過ごすのが普通でした。

そこで男の人が、女の人の邸宅へいき、様子をのぞき見することお「垣間見(かいまみ)」といいます。和歌のやり取りをした後、男性が女性の元に3日続けて通い「三日夜の餅(みかよのもちひ)」というお餅を二人で食べ、「所顕(ところあらはし)」という結婚披露宴を盛大に行うことで、世間からも認められた結婚へと成り行くのです。

そして次に、宮中事情も大変良く描かれます。

古文の世界の舞台は、なんといっても宮中です。天皇の住んでいるところ、つまり皇宮で、貴族の世界が描かれている古文では、頂点に居るのが天皇なので、天皇を中心に世の中が動いていたからこそ、宮中の事情を学ぶことで、古文の世界を具体的にイメージしやすくなります。

平安京の北側の中央に「大内裏(だいだいり)」があり、ここには天皇の住まいと、それを取り囲むように建つ官庁があります。

大内裏の中二ある天皇の住まいのことは「内裏(だいり)」といい、ここがまさに古文の舞台の中心地です。「内裏」と書いて「うち」と読むこともあるので注意しましょう。

内裏の中には、天皇がいつもいる宮殿である「清涼殿(せいりゃうでん)」をはじめ、公的な行事をする「紫宸殿(ししんでん)」、天皇の妻が住む宮殿である「襲芳舎(しはうしゃ)」別名「後宮」など、様々な宮殿があります。

宮中を表す言葉もまた一種類だけではなく、内裏、内、大内、御門、公、九重、禁中、禁裏、雲の上、雲居など多くあります。内裏の中で特に重要な場所は、「清涼殿」と「後宮」です。これらの宮殿も、中身がさらに細かく分かれています。

これらの古文常識は学べば楽しいものですので、参考書を書店で一冊、是非求めてみましょう。

気に入ったものが一冊あれば十分です。三本柱のうち、「古文常識」は、学校の授業だけでは抜け落ちやすいところですので、自分で楽しみながら補填していくことをお勧めします。

他にも和歌や、文法の一部である敬語などポイントがありますので、大まかに整理しながら、あまり細部にとらわれすぎずに繰り返していくのが良い学習法です。