高校まではほとんどの子どもが進学していきます。
高校の後も大学進学する学生さんがほとんどかと思いますが、選択肢は他にもあります。 就職する場合もあるでしょうし、専門学校を選ぶという選択肢もあります。 親としては、もはや女の子でも大学を卒業するのが当たり前の時代、と感じ、大学に行ってもらいたいな、と思うかもしれませんね。
確かに、この先の人生は何が起きるかわかりません。 大学を卒業していれば、再就職のときなんかにも大学卒の肩書きが資格として認められます。 女の子でも、妊娠、出産したあとでも働かなくてはいけない時代です。 男の子でも、1度就職した会社に終身雇用なんて時代ではありません。 いまや仕事が変わるのは当たり前のこと。
そんな時代だからこそ、せめて大学は卒業しておいてほしいと思うかもしれませんね。 では、そんな親の心はお構いなしに子どもが専門学校に行きたいと言ってきたらあなたなら賛成しますか?
専門学校を卒業しても、大学卒のような資格にはなりません。
しかし、専門学校はその名の通り、専門的な分野の勉強をしっかりすることができますね。 専門学校に行きたいと志願してくるくらいですから、自分でやりたいことがあるということですよね。
まずはその夢があることがとても幸せなことだということに気付いてあげてください。 多くの学生さんが、やりたいことが見つからずになんとなく大学進学します。 周りと同じように大学進学して、「やりたいことを探す」なんて言いますが、実際に大学に行ったってやりたいことが見つからない場合がほとんどです。
実際は遊びとバイトで大学生活を過ごし、就職のタイミングになっても特にやりたいことがないので、どこでもいいから就職する。 そんなパターンが多いのです。
この流れで就職すると、仕事が長続きしないことも多いのではないでしょうか。
一方、専門学校を志願する学生さんは、それなりの覚悟があるのではないでしょうか。 潰しはきかないことはわかっていても、好きなことを自分で見つけ、その好きなことを仕事にしようとしているのです。 少なくともこの時点で働く意思がありますよね。
専門学校ならば、確実に専門的な内容を勉強することができます。 大学だと、一般教養として科に関係ない科目も単位を取得しなくてはいけませんが、専門学校だとその必要がないのです。 大学進学の勉強をしたくないという理由ではいけませんが、小さい頃から長年憧れている夢があるのであれば専門学校でもいいのではないでしょうか。
専門学校を選ぶ際に、特に気になる項目が卒業生の就職率です。
せっかく専門学校を選ぶのですから、もちろん就職を視野に入れた学校生活を送りたいですよね。 この就職率ですが、中退者は省いてあったりしますので注意してみることが大切です。
また確かに就職はできているかもしれないが、全員が希望の職種に就けているのか、もきちんと考えてください。 例えば服飾系の専門学校でデザイナーになりたい女子生徒がいたとします。 就職率100%と信じて入学してもデザイナーとして就職できるのは実際に数%で、アパレル販売の会社に就職することになるかもしれません。
それでも就職はできているので、就職率に反映され、入学希望者に示される数字は就職率100%となるわけです。 そこまでの現実をしっかりと理解して専門学校を選びましょうね。
いくら実際にデザイナーになれるのが一握りの人間とはいえ、その一握りの人間になれるかもしれませんから、入学する前から諦める必要はありません。 その可能性を広げるために専門学校を選ぶのですから。
親としては、ここで専門学校を選んでしまう選択が将来的に正しいのか、迷ってしまうものですよね。
しかし高校を卒業する年齢になれば子どもももう大人の仲間入りです。 自分の人生を自分で選んで後悔するでしょうか。 むしろ、反対されて不本意な進路を選ぶ方が、後々後悔してしまうのではないでしょうか。
子どもが強い意志を持って進路を主張してくるのは、素晴らしいことです。 成功するにしても失敗するにしても、まだ若く可能性のある子どもです。 親として、正しいと思う道ばかりを示そうとするのではなく、信頼して見守ってあげることも究極の愛情なのかもしれませんね。
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2024/11/22 更新