住宅[373]

「シンボルツリーのある家に住みたい!」人気の種類や選び方

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執筆者:越野 かおる

日本の美しい四季を愛でるのに不可欠な植栽たち。

その中でも、正に、そのお家の象徴となる「シンボルツリー」。

みなさんは、どのように選ばれていますか?
 
シンボルツリーは、3~5メートル程度の中高木が多く採用されますが、その役割は単なるシンボルということに留まらず、外からの目隠しの役割や日差しや風をコントロールする役割、建物に奥行き感や立体感を与える役割も担っています。
 
でも、狭いお庭に大きい樹木なんて植えられないと思っていらっしゃいませんか?

実は、ある程度の条件をクリアしていれば狭くてもシンボルツリーは夢ではないですし、狭いお庭だからこそ、シンボルツリーを植えて奥行き感を出したりする必要があると思うのです。

お家の歴史やお子様の成長と共に育っていくシンボルツリー。

是非、お庭や玄関のアプローチ等にいかがでしょうか?

 

シンボルツリーも含めて、私が植栽計画で常に大事なチェック項目としているのは、下記の3点です。

① シンボルツリーを植える場所の環境チェック
一年を通した日当たり、風通し、気候や温度、土の水はけ等です。環境に適した樹種を植えることが重要です。

せっかく植えたシンボルツリーが元気に育ってくれないと悲しいですものね。建築計画と同時進行で植栽計画を行う場合もありますが、躯体が立ち上がってからでも遅くはありませんので、今一度、環境チェックをしてみてください。

 
② メンテナンスの難易度
そのシンボルツリーの性格上、メンテナンスを多く必要とするのか?と共に、オーナーである皆さんが、どれだけメンテナンスに時間を費やせるか?という2点があります。

やはり樹木は日々成長するものですからメンテナンスは必須ですし、毎シーズン業者に依頼していたのではコストが掛かるため、一般的には樹形があまり変わらず、成長が遅くて、害虫被害に強く、剪定がし易いものが人気です。時期的なこととは言っても、落ち葉の処理なども苦にならないか?ご家族と相談してみるのも良いですね。

 
③ どの樹種が好きか?
これが一番重要です!お家や家族の象徴となる樹木です。是非、お気に入りの樹木を選んで頂きたいと思っています!

お気に入り度合いによっては、2番のメンテナンスも頑張れる可能性もありますから、バランスを考えてシンボルツリーの選定が出来たらベストですね。

あとは、お家の外壁が濃い色であれば、「明るい葉の樹木」や「透け感のある葉の樹木」を選ぶなど、建物とのコントラストもシンボルツリーの選定ポイントです。そして、葉の形、紅葉を楽しむ樹木、花を楽しむ樹木、実の成る樹木、等々、様々な角度から皆さんのこだわりの詰まった樹種を選んでくださいね。

建築家物件では、落葉樹は「ヤマボウシ」や「ヒメシャラ」、常緑樹は「シマトネリコ」が人気ですが・・・ ここ数年、「ジューンベリー(西洋ザイフリボク)」が人気急上昇中です!その魅力は、春には花が咲き、6月には実が熟して収穫して食べられること。そして、秋には紅葉するのです。メンテナンスも比較的簡単ということで、今、イチオシの樹木ですね。
 
昔から、植栽の植え付けなど「2(にっ)8(ぱち)はダメ」=2月、8月は植え付けに向かない時期と言うけれど、ビギナーの方で心配がありましたら、「枯れ保障」等が付けられる業者さんに頼むのも手ですよ。
 
是非、みなさんも「シンボルツリーのある家」に住んで頂きたいと思います!(^-^)

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住宅総合ランキング2024/11/21 更新

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