日本には四季があり、季節ごとに太陽の高度が違うので、庇は、日差しをコントロールできる優れモノでもあるのです。夏は太陽が高いので、室内に日差しが入りにくく、冬は太陽が低いので、日差しを取り入れる事が出来ます。昔ながらの日本人の知恵は、現代にも通ずるとても大事な文化ですね。
少し付けくわえますが、庇と合わせて落葉樹を植えると、夏は葉っぱが生い茂って日差しを遮り、冬は葉っぱが落ちて日差しを通します。なので、住まいのデザインに庇を取り入れながら、植える木の種類も同時に考えると、とても快適な暮らしに結び付くと思います。
単に庇と言っても、いろんなデザインにする事が可能なので、イメージにとらわれずに、いろんな住まいに採用する事が出来ると思います。是非住まいを考える時に、庇の事をもっと考えてみてはいかがですか?