これからは国産材であると崇めずにどんどん使っていきましょう。それが国内の林業を助けることになり、結果として日本の山の生態系を守るということにつながるのです。
そしてもっと重要な事は「永く住める家をつくる」ということです。
ヨーロッパ諸国では100年、200年前の家を代々住み継いでいます。
地震の少なさや建築資材の違いもありますが、代々建てては壊す日本の住宅建設事情は決して環境に優しいものではありません。国の経済政策も新築住宅から中古住宅の流通に移り変わっています。
また日本人は生活スタイルがコロコロと変わります。床材ひとつをとっても畳の心地よさが良かったり、絨毯に憧れたり、無垢板にしてみたりと価値観がなかなかと定まりません。それが代々、違うスタイルの家をつくらなければいけない原因になっていると思います。
日本の気候や風土にあった日本人らしい家をシンプルにつくる。そしてそれを住み継いでいく。単純ですが、地球環境をまもる答えになると私は考えています。