現在一般的に使用されている冷房技術はヒートポンプ方式のエアコンのみといってよいでしょう。
電気を動力としてモーターを回転させ、そのエネルギーで冷媒の圧縮膨張を繰り返し、室内の熱を外部に移す(ヒートをポンプする)方法です。
ガス燃焼熱を利用した気化式エアコンや地下水・地熱利用(地中の安定した15℃前後の熱を利用し室内の空気を冷やす方法)も開発されていますが、装置の規模やランニングコストの面でヒートポンプにはかなわないようです。
もちろん、打ち水や通り風の心地良さは万人が認めるところですが、コントロールが難しい。
つまりは室内温度を下げるには、電気を動力としたエアコンに頼らざるを得ません。
ところが、このエアコン、使い方を間違えると、とても不快なものになります。
いわゆる「暑くて寒い」ってやつです。
次ページでは「暑くて寒い」の原因が明らかに。