建物の間取りや部屋の形状に手を加え、その用途や使い方を変更することをリノベーションといいます。
例えば、中古物件を購入して自身のライフスタイルに合わせたり、永年住んだ我が家を家族構成の変化に合わせて改修、改善するようなことです。
ところが同じように捉えられがちな上記の二つの例、実はリノベーションをする上で大きく違うのです。それは「その物件の良いところ、悪いところをどれだけ知っているか」ということの違いです。
リノベーションをする上で物件の情報をどれだけ理解しているかということはとても重要な事です。風通しや陽の入り方、近所からの視線や騒音、間取りの使い勝手などは住み慣れた住人だけが知り得る情報。新規に中古物件を購入した時点で、四季を通じた住環境の移り変わりを理解するのは難しく、反対に、永く暮らしてきた住人はリノベーションを提案する設計者よりも詳しいことでしょう。