住宅ローンの金利を選ぶ際のポイントは3つあると思います。
1金利の特徴を把握し、メリットデメリットで考える
2今後の返済プランで重視するものは何か
3資金計画における自己資金比率
変動金利の最大のリスクは金利上昇で、固定金利は金利上昇リスクがないかわりに、金利設定が高め。固定期間が長いほど、全期間固定であればさらに金利は高く設定されます。また、金利を固定すると、金利固定期間中の条件変更(一部繰り上げ返済、繰り上げ完済、金利区分の変更)の手数料は高めに設定されています。(2万円~5万円)
住宅ローンの返済期間は最長35年ですが、当初設定した返済期間を一部繰り上げ返済などで短縮することは簡単でも、設定した期間を延ばすことはよほどの事情がない限り不可能です。こうしたことを考えて、自分に合った住宅ローンの金利種類を選んでいきたいものです。
固定金利もしくは固定金利選択型を選ぶと、選択した期間中は金利も返済額が変わらないので当面の生活設計がしやすいというメリットがあります。デメリットは金利。変動金利よりも1%~3%高いので、金利が高い分は「金利リスクに対する保険料」と心のなかで割り切れるかどうかです。
また、固定期間選択中は繰り上げ返済など条件変更に制限がかかったり、手数料も高いので「固定期間中は繰り上げ返済等せず、当初予定通り返済したい。」と考える方に向いています。
変動金利は、もしも金利が上昇してしまったときに、一部繰り上げ返済等で返済状況を自身でコントロールできるかどうか、によると思います。ですから
①10年以内の短い期間で完済できる見込みがある、こまめに一部繰り上げ返済をしたいと考えている。
②頭金(自己資金)が多いなどで当初から借入額が少なめ。
③年収が高く返済に余裕がある。
④今後大きな収入の予定がある、貯蓄額、貯蓄能力が高く資金面で余裕がある。
の条件にあてはまる方は変動金利が向いている、と言えます。
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