住宅[373]

老後の家づくりの考え方

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執筆者:高田 和政
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老後の家づくりって皆さん考えたことありますか。

20代や30代の子育ての始まる時期に新居を構え、子供が独立した後、親世代はその家に住み続けるというスタイルが戦後の日本では一般的でした。そのような核家族に供給する家として、家族の人数から必要な部屋の数を割り出す「nLDK」という考え方があります。

リビング、ダイニング、キッチンのほかにいくつ部屋を用意するか、変数nにはこの個室の数が入ります。子供が増えてこの数が大きくなればなるほど家は大きくなり、老後の家ではn=1になり,そして多くの場合その一代限りで家は消費されてしまいます。

このように人生の中で家族が多く、もっとも居住スペースが必要な時に家を建て、子供が独立するに従い不必要な部屋が増え、最終的に納戸と化した個室に囲まれながら老後を過ごし、親世代が亡くなると家は取り壊されます。

これって、とても非効率な考え方だと思いませんか。

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