教育[725]

子どもの短所のリフレーミング「短所と長所を書き出してみよう!」

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執筆者:立石 美津子

講演会で“【お題】子どもの短所と長所を書き出してみましょう”と用紙をお母さんに配ります。すると、ほとんどの人が短所が何行も書いてあり、長所がパラパラしか書いてありません。たいがいの親たちは子どもが出来ていない部分を見つける天才のような気がします。

だから“一日中叱ってばかりいる“状態になってしまうのですね。

そこで今日は、『1人でできる子になる テキトー母さん流 子育てのコツ』の著者の立石美津子がお話しします。

■なぜ、子どもの不足している部分を見つける天才になってしまったのか

おそらく、お母さんがその親から同じように育てられいたのでしょう。

例えば、ご飯を残したとき胃に入っている食物に対しては特に褒められることもなく無視され、お皿の食べ残しを見て「なんで残すの、好き嫌いしてはダメでしょ」と叱られたり・・・。

前回の成績より上がっているのにも関わらず平均点以下だと「平均点にどうしていけなかったの」と嘆く親に育てられたり・・・。

そんな育てられ方をした人が親なっても、我が子にダメ出しばかりしてしまうのも無理はありませんね。  

  (C)あべゆみこ

■どうすればいいのか

例えばあるママのメモです。

●短所を書きましょう。
×親の言うことを聞かない
×我儘
×直ぐに泣く
×直ぐに怒る
×食べ物の好き嫌いをする
×集中力がなく立ち歩く
×公園でいつまでも帰ろうとしない
×騒がしい
合計8個ですね。

●長所を書きましょう。
○妹に優しくすることができる
○お手伝いをすることができる
合計2個ですね。

●短所を長所に変換してみよう
・我儘→自分の意見をしっかりと持っている
・直ぐに泣く→感受性が強くて繊細である
・直ぐに怒る→自分の気持ちを相手にぶつけることができる
・食べ物の好き嫌いをする→味の違いがわかり繊細な舌を持っている
・集中力がなく立ち歩く→好奇心が旺盛である
・公園でいつまでも帰ろうとしない→興味関心があるのものに没頭できる
・騒がしい→いつも元気である

これは実はフレームを変える“リフレーミング”という方法です。

さて、長所が10個になりましたね。こうして書き出してみるとママが今まで子どもの欠点だと思っていた部分がむしろ良い面に見えてきませんか。

乳幼児期の短いスパンの中での子育ての中では悪い面に見えることも、長い人生の中では大事な強みだったりするんです。大人の固定された枠組みで“短所”と捉えないようにしましょうね。

※この記事を書いた立石美津子さんの著書
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