「片付けなさい」と命じながら、「幼稚園の登園時刻に遅れてしまう」とせっかち母さんになって親が片付けている。一日中「ちゃんとしなさい」「早くしなさい」と怒鳴っている・・・・
そこで今日は、『1人でできる子になる テキトー母さん流 子育てのコツ』の著者の立石美津子が子育てのあるあると対処法についてまとめてみました。
(現状)
公園の砂場でいきなり、玩具のバケツを奪い取るA君。B君は泣く。
「ごめんねは、ごめんねは」と強引言わせようとするA君のママ。
「意地悪しないで貸してあげなさい」と玩具を貸すように強いるB君のママ。
A君は納得しない様子で「ごめんね」と謝罪。
B君は納得しない様子で「どうぞ」と貸す。
満足しているのはママ達だけ。子どもは二人とも不満げな顔つき。
(対処法)
バケツを持って相手を殴る、噛みつく、砂を頭からかけるなど危険な行為をしない限り放っておきましょう。玩具を取りあうことは社会性を育てる絶好のチャンスです。
(C)あべゆみこ
リビングで玩具を散らかしたままの子ども。
「玩具片付けないんだったら、もう買わないからね!」と脅す。
食事を残す子ども。
「全部食べないんだったら、デザートは抜きよ!」と脅す。
(C)あべゆみこ
(対処法)
実行しないのならば単なる脅しです。いずれ子どもにばれ、脅しても効果はなくなってしまいます。だったら本当にこれを実行しましょう。やったことに対しての結果を負わせるのです。「あまりにも可哀想でそんなこと出来ない」と思うのならば、もっとシンプルに「片付けなさい」「全部食べなさい」とだけ言えばいいんです。
「ちゃんとしなさい」「ちゃんとしなさい」「ちゃんとしなさい」 「はやくしなさい」「はやくしなさい」「はやくしなさい」 馬の耳に念仏状態で我が家のBGMとなっている。
(C)あべゆみこ
(対処法)
何故、それをしなくてはいけないのか説明しましょう。これをしなければ子どもは納得しません。「早く片付けないと出かける時間が遅くなってしまうよ」など理由を伝えましょう。
食事の時間が躾の時間と化して、楽しい食事時間ではなない。
「残しちゃだめ!」 「手を使わないの!ほら、スプーン!スプーン!」 「好き嫌いしちゃダメ!全部食べなさい!」 「零ぼさないようにしなさい!」 「お箸を正しく持ちなさい!」
(C)あべゆみこ
(対処法)
食事中、最優先すべきことは“楽しく食べる”ことです。叱られながら食べていると胃も痛くなり消化にも悪いですよね。複数の注意をしないで「今日はスプーンを使うことだけ」など一つずつクリアさせましょう。
「早く靴下、履きなさい!」 「片付けなさい!」 「自分で食べなさい!」
と言いつつ・・・・
「もう、時間がない!」と焦るせっかち母さん。
最終的にはママが靴下を履かせ、玩具を片付け、食べさせてやる。 だから、子どもから「ママが怒っているけれど最後にはやってくれる」と見抜かれていて 自分からは動こうとはしない。
(C)あべゆみこ
(対処法)
自分でやらせるのが目的ならば手を出してはいけません。時間がかかっても親はじっと耐えて待っていましょうね。
離乳食を食べない我が子をモリモリ食べる子と比べる。
↓
いつまでもつかまり立ちの我が子を1歳でスタスタ歩いている子と比べる。
↓
ワンワン、ニャーニャーの単語だけの我が子を同じ2歳で「犬が来たね」と二語文喋る子と比べる。
↓
文字が書けない我が子と4歳でひらがなをうまく書けている子と比べる。
(C)あべゆみこ
(対処法)
他人と比べてもなんの解決にもなりません。それどころが子どもは「自分はダメな人間だ」と自己否定してしまいます。子どもの一週間前と今日を比べて見ましょう。何か変化がありますよね。
あるある子育てを卒業して、上手に対応してみましょうね。
※この記事を書いた立石美津子さんの著書
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