子どもって親の言うことを聞いてくれないですよね。このことで毎日怒ってばかりいるママがいます。でも、よく考えてみると子どもは「ママって僕の言い分を聞いてくれない存在だ」と思っているかもしれません。
今日は、『1人でできる子が育つ テキトー母さんのすすめ』の著者の立石美津子が子どもの立場についてお話ししします。
まだ生まれて数年の子どもにとって毎日の食事は未知との遭遇です。数年前までは母乳やミルクしか飲んでいなかったのに毎日見たこともない食材や違う味付けの物が出てきます。
あなたが今でもあまり好きではないものを想像してみてください。私は鰻とレバーとマヨネーズが嫌いです。これを出されて「残さず食べなさい」「お替りもしなさい」と言われると拷問です。
(C)あべゆみこ
親の立場・・・・栄養のバランスを考えて色んなものを食べてほしい
子どもの立場・・・・苦手なものは出来れば食べたくない
ですから「食べろ、食べろ」と強制するのではなく「あまり好みではないんだね。だったら一口だけ食べたらそれでいいよ」くらいにしてあげましょう。
夕方の公園での光景、子どもはまだまだ遊びに夢中です。
親の立場・・・・早く帰って夕飯の支度をしたい
子どもの立場・・・まだ、砂場でお山を作っていたい
せっかく楽しく遊んだ最後に「さっさとしなさい。もう帰るわよ。いつまでも遊んでいるんだったらママ先に帰っちゃうわよ。バイバイ!」と叱られ、更に「置き去りにする」なんて脅されたら可哀相です。
そんなときは「まだ、遊んでいたいんだね。でも、もう夕飯の時間が迫っているからまた明日、来ようね」と言えばいいんです。
(C)あべゆみこ
朝の過密スケジュール、もう出かける準備をしないと登園時刻に遅刻しそうです。
親の立場・・・遅刻したら大変、幼稚園バスがもう出発してしまう
子どもの立場・・・・今日はなんだか眠いな。まだ幼稚園に行かないで遊んでいたいな
毎朝毎朝、子どもをせかしてバトルが始まるのならば、明日から10分早起きさせましょう。10分あれば多少グズグスしていてもなんとか間に合いますよね。ギリギリまで寝かせておいて「早くしなさい!」と怒るのは可哀想です。
子どもがやりたがっているもの?親がやらせたいもの?
親の立場・・・将来のために
子どもの立場・・・・今、好きなことを習いたい
大人が料理が好きだからクッキングスクール、運動が好きだからフィットネスクラブに申し込みますよね。子どもにもやりたいことをまずやらせてあげましょう。
お店にクレームを言う場面があったとしましょう。例えばスーパーのタイムセールの刺身の争奪戦。せっかくそれが目的でやってきたのに品切れ状態になったとしましょう。
お店の立場・・・・仕入れる数は決まっている。予想以上のお客が来店した。手に入れられなくても我慢してほしい。
お客の立場・・・・チラシに載せているんだから在庫切れ起こさないでよね。今日の夕飯は“お刺身”と決めているんだから(怒!)
でも、「もう、ないんですか!」とクレームを言ったとき「もう皆さんがお買いになってしまいました。申し訳ないです」と言わるよりも、
「お客様のお気持ちわかります。私もあなたと同じ立場だったら夕飯メニューを変えることになり腹立たしいですよね。でも、もう在庫がないのです。申し訳ございません」
と言われた方が納得しますよね。(*そこまでの言葉をかける店員はあまりいませんが・・・)
子どもの立場に立ってみると、結構、無理難題を強いられていることがわかりますよね。
でも、子どもの言い分に従うことは出来ないことも多々あります。でも、言い分を聞いてやることは出来ます。まず、子どもの気持ちに共感して「うん、その気持ちわかる、わかる、でも、今はこうしなくてはならないんだよ」と話をすると子どもも納得できますよ。
※この記事を書いた立石美津子さんの著書
(画像をクリック、またはタップでアマゾンへジャンプします)