教育[725]

【いじめられている可能性チェック】親がいじめを見抜く方法

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執筆者:中田 雅敏

文科省は11月4日に以前に発表した「いじめ調査報告」の訂正をしました。これは重大事件の報告が違っていたことが理由でした。「重大事態」を156件から450件に訂正をしました。

その内容は「暴行を受けていた、金銭を取られていた」が92件、「長期欠席」が383件となっています。

「いじめによる悲惨な自殺」を防ぐには、学校と家庭の双方で「早期にいじめの事実」を把握することが大切です。

今回の記事は「家庭で親が発見できること」を示し、次回には「学校で教師が気づくこと」を示すことにします。

いじめを受けている場合は、子どもは家庭の中でもその影を落としています。子どもの行動、表情、態度、服装などの変化に、いじめられている心中の苦しみが投影されます。

まずこうした変化を親は良く観察することが大切です。

いじめられている可能性チェック

□なんとなく子どもの態度がおかしい
□表情が冴えない
□沈みがち
□学校のことを話したがらない
□友達が遊びに来なくなった
□外で遊ぼうとしない
□衣服が泥で汚れている
□身体に痣や傷がある
□持ち物がすぐになくなる
□几帳面だったはずが急にだらしなくなる
□情緒不安定で落ち着かない
□親、兄弟に八つ当たりしたり、反抗したりする
□食欲がなくなる
□あまり眠れていない
□勉強が手につかない
□言葉遣いが荒くなった
□家の金品を持ち出す
□登校を嫌がる
□登校の時間になると体調不良を訴える
□母親に過度に甘える
□チックや夜尿がひどくなる
□性格がひねくれる
□電話が鳴ると落ち着かなくなる
□自室に閉じこもる
□口数が減る
□メモや日記に悩みを書き込む
□寝言が多い
□「死」に関する言葉が増える
□風呂やトイレの回数や時間が増える
□風呂に入らなくなる
□テレビなどに対し、攻撃的な言葉をかける
□急に明るくなったり暗くなったりする
□自室を整理しだしたり、幼児期の写真をはがしたりする
□自殺をほのめかす言葉を発する
□どこかに言ってしまおうなどと言ったりする

こうした行動が見えるようになったら親は子どもに対し「まさか」と思ってみます。そこで本人に問いただしたり、叱るように尋問したり、無理やり聞き出そうとしてはなりません。

「まさか、もしや、うちの子が」と思ったら、冷静に何日か様子を気遣うことが大切です。

前述のどれか複数に該当するように見えたら、両親で静かに聞き出してみたり、先生に相談するようにしましょう。

親の気配りと愛情が「いじめ問題の解決」には何よりも大切なことは言うまでもありません。重大な事態になってしまってから「そういえば」と思い行動しても取り返しがつきません。

ここで挙げた中には「いじめられていることのサイン」ではないものもあります。ただ、これらの様子が見受けられたとするのであれば、そうした可能性が十分にあるという事になります。

子どもに静かに問いただしていくうちに真相が見えてきたり、そうでない場合もあります。そうでない場合、親は「よき誤り」とし、更にはこうした誤認や取り越し苦労をすることで見抜く目を養い、子どもを理解することに繋がります。

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