最近、心の底から驚いたり、笑ったりしていますか? あなたのプラス方向の心の動きは確実に子どもに伝わります。
朝の時間をいかに快適に過ごすかで1日の気分が決まります。自分なりの方法で調子を上げていきましょう。オススメは、体操やヨガなどで体を動かすことです。また、コーヒーをていねいにいれる、熱いシャワーを浴びる、冷たい水で顔を洗う、などもいいでしょう。自然と気分が晴れ、体の中からエネルギーが湧いてきます。
これは「朝時間を大切にする」とセットです。目覚めを良くするには睡眠の質を上げることが大切です。就寝する2時間くらい前にはパソコンをOFFにし、できれば携帯電話も体から離れた場所におきましょう。ネットサーフィンやメールのやりとりをストップして、情報の刺激でくたびれきった心を休め、癒すためです。
イライラや不安をほんの少しでも減らすことで、心は徐々に整い、感動しやすくなっていきます。その方法としてオススメしたいのは、深呼吸です。大きく息を吸ってから、口をすぼめてふーっと、15秒くらいかけてゆっくり長く息を吐く深呼吸をしてみましょう。頭の中が空っぽになり、心もすっきりしますよ。
感動する力を高めるには、孤独な時間を楽しむことが不可欠です。家族や気のあった仲間同士の関係はある意味、守られた世界です。守られた中で過ごしていると安心ですが、実はそれによって感動する力がだんだん衰えてきてしまうのです。孤独を楽しむためにも、夢中になれるような趣味を見つけましょう。
常に自分がいちばん正しいという「べき思考」に陥っていると、新しい発見や驚きに出会えません。「べき思考」から脱却するには、自分の頭で考え、心で感じる週間を身につけることです。幼稚園や学校のイベントの手伝いでもいいので、自分で一から考えなければならない場面に身を置き、小さな責任を全うしてみましょう。
ネガティブなことばかり言っていると、負のエネルギーがどんどんたまっていきます。それは次第に心と体を蝕み(むしばみ)、感動する力も失われます。生きていれば、不満や不平が湧くでしょう。でも、それを口にしなければ心も体もダメージを受けずに済むのです。なお、周りにグチばかり言っている人がいる場合は距離を置くことも大切です。
こどもにとっては、見るもの聞くものすべて新鮮。「これはおもしろそう」「あれは何だろう」と、まさに好奇心のかたまりです。好奇心はやる気の源です。つまり、もともと子どもには、やる気が備わっているのです。
でも、お母さんがいつもご機嫌ななめ状態でいると、子どもの心は萎縮してしまうのです(とはいえ、しつけや子育てのプレッシャー、人間関係のトラブルなどお母さん不安の種がつきないこともわかります)。
親の機嫌が常に悪いと、子どもは自分が拒絶されている、愛されていないと感じてしまいます。彼らの心の中は、親に見捨てられるかもしれないという不安と恐怖でいっぱいです。好奇心を広げたり深めたりする余裕などないので、やる気の湧きようがありません。
そんなところへ、心にもないほめ言葉をかけたら、どうなるでしょう。子どもは敏感に、そして的確に親の心を見抜きます。心理学に「両価性」という言葉があるのですが、お母さんの心と言葉が解離していると、子どもはどちらを信じていいかわからなくなってしまいます。そしてそのうち、常に精神的に不安定な状態になってしまいます。
親が子どもにできる最高の応援は、無理することなく、いつも機嫌をよくしていること。ポイントはこの「無理することなく」です。 そのためには、感動する力、驚く力を高めることが有効です。