子ども達に絵本の読み聞かせをしていると色々なことを聞いてきます。
“狼と七匹の子ヤギ”を読み聞かせていると「どうして、子ヤギは時計の中に隠れたの?」と答えようのない質問をしてきます。
「時計が目に入ったからじゃない!」と面倒くさそうに答える母と「どうしてかしらね。柱時計の下の扉を閉めると姿が見えなくなるからね。他にも同じような場所はなかったのかしら?」と答える母。
子どもの才能を伸ばすのにどちらが良いかは火を見るよりも明らかです。
「子どもの才能を伸ばしたい」「勉強が出来る子になってほしい」と思っているお母さんは多いです。だからと言って本人が全く興味も関心もないところへ一方的に長々と説明をしてもだめ。興味を持った時に上手に回答し知的好奇心に火をつけなくてはなりません。
ただ、そのさじ加減が難しいのも実際です。
ひろみちゃんに対しては「植物が何故緑なのか、太陽の光、光合成の話」まで発展させても十分反応する子どもでした。その背景には家にテレビがなく読書する家庭だったこと、難しい話を聞く土台があったからです。
でも、普段、ゲームやネットに家族全員がどっぷりつかっている家庭の子どもが同じように聞いてきた時、光合成の話まで発展させると子どもがさっぱり興味なしということもあります。
せめて「サザエさんはどうして怒っているの?」と聞いてきた時「カツオがサザエさんのおやつを勝手に食べちゃったからじゃないの?」くらいは答えてやった方がいいでしょう。