そうなんです。“公園デビュー”は子どもの社会性を伸ばす場ではなく、ママ友を作りよい人間関係を作る場になっていました。
兄弟喧嘩も同じ。
親は「たった二人の兄弟なのにどうして仲良くできないの」とよく口にしますが、二人だからこそ喧嘩になります。家庭内の小さな集団でぶつかることはとっても大事。一人っ子だったら公園の砂場や保育園、幼稚園でいさかいがあると尚よいです。
小さい頃に「悔しい」「悲しい」「おもちゃを独り占めしたい」という感情に蓋をしないで育つことはとても大切なことです。
自分がやりたいことをぐっとこらえて相手の立場になって優しくする、譲る子どもなんてなんだか“大人子ども”みたいで少し気持ち悪い。表面的には“よくできた子ども”でも心の中は不満だらけな筈です。その蓄積が思春期で大爆発することもあります。
まだ人生スタートして間もない時期は大いに子ども同士喧嘩したり、ぶつかり合いをさせましょう。そんな中で相手が泣いたり、自分も悔しい思いをして初めて相手を思いやる気持ちも芽生えるのではないでしょうか。
“公園デビュー”はもう死語なのかもしれませんが子ども同士集う場所に参加する経験はこれからもあるはずです。
「躾の出来ていない親と思われては嫌だ」「いいママと思われたい」と子どもの感情より自分の気持ちを最優先してすぐに仲裁に入って表面的に抑えることは止めましょうね。