教育[725]

塾や習い事でのハズレの先生の見極め方

10,674VIEWS

執筆者:門衛 教育運営チーム

人生の中で、出会う先生はたくさんいます。保育園や幼稚園の先生、小学校の先生、中学・高校の先生、大学の先生など多くいます。この中で、幼児期、学齢期に出会う先生は、子供の人生に大きな影響を及ぼします。

人生で最初に出会う教師は母親です。次は、保育園・幼稚園の先生ですが、親はこの先生を選ぶことができません。

しかし、塾や習い事は違います。レストランにおける「料理の味」や、病院における「先生の腕」と同じように、塾や習い事に一番大切なものは、「先生の質」です。

会社や教材が有名で素晴らしくても、先生が良い先生でなくては、全てはゼロ、それどころかマイナスになってしまうのです。そんなマイナスになってしまう先生を避けるためのポイントを、いくつかお話しします。

「いちいちお金に換算する先生」

お金に関してドライに割り切ることは時には大切なことですが、その度合いが過ぎている先生は、正直先生という職業には向いていません。

こういうタイプは、「割に合わないから」という理由で、さっさと子供を見捨てて短期間で無責任に辞めてしまうことが多いと思います。身勝手なけじめをつけ、結果、様々な学習塾の先生の仕事を転々としているような講師をよく見かけます。お金にいちいち換算する先生、転職しすぎている先生は、注意が必要だと思います。

「準備不足で教壇に立つ先生」

進学塾では、合格率という判断基準があるのですが、英語・体操・読み書き・算数などの教室は、そのような判定基準がありません。そのあたりが曖昧になり、保護者の方も騙されてしまうことが良くあるのです。質の高い授業を行うための下準備と予習を抜け目なく行っている先生を見抜く目を、保護者の方に是非持っていただきたいです。

「見た目に気を配ら無さ過ぎる先生」

服装、お化粧、見た目などは、すぐに変えることができます。ですが、習慣、考え方などの中身は、そうそう変えられるものではありません。とても苦労をします。

身だしなみひとつで、人は好感を持ったり嫌悪感を持ったりします。その、すぐに変えることが出来るのにTPOに合わせて見た目をある程度変化させることが出来ない先生は、いかがなものでしょうか。

子供達も、その姿をみると、緊張感を持てません。身だしなみ、立ち振る舞いはその人の品格、教養を物語ります。髪型・服装は個人の自由ではありませんので、子供からどう見られるかで服装や化粧をある程度は選べる先生が理想的でしょう。

そうでなくては、緊張感をもって保護者や生徒の前に立つ気持ちが少ないと思われてしまっても仕方ありません。

「自分ワールドを作りすぎている先生」

一見良いことのようにも見えるのですが、自分でカリスマ性を持って経営している場合を除いて、会社に属しているにも関わらず、誰々流○○流学習塾などと自分の世界を作ってしまっている先生には、少し問題があると言わざるを得ない場合があります。

まず、会社という組織に属しているという社会常識に欠けていることが問題です。

会社のルールを無視して、「良いことだから」と独自ルールでやっていると、その先生が退職したあとに残された先生たちは、いつまでも前の先生の亡霊に悩まされ続けることになります。

そんな風にならないように、辞めた後の職場のことにも配慮できるような先生が、本当に社会常識のある先生です。みんなに迷惑をかけている意識のない先生は、子供に社会性というものを背中で語ることができません。

次に、基礎を無視して我流に走ってしまっていることが問題です。子育ての経験を披露したり、基本を無視して工夫ばかりする先生を選んではいけません。マニュアルを無視し、勝手なことをしている、となりのクラスの先生とかけ離れた授業をしている先生は、少し気をつけたほうが良いでしょう。

「自主的にやらせない先生、またはやる気がない生徒を追い回す先生」

子供を一人前扱いし、対処療法に終始しない先生は、どのジャンルにおいても、子供の自主性を成長させます。何か不適切なことがあったときに、一喝して終わらせるのではなく、きちんと子供が考えられるような質疑応答のコミュニケーションが取れるような先生が理想です。

また、やる気のない子供に、強制的にやらせることほど、子供にとって苦痛なことはありません。工夫をして、子供が自分からやりたいように持っていくことが出来るのが、子供の能力を伸ばす先生です。「一見、良い先生」であることは、本当に良い先生であることとは差がありますので、保護者様ご自身が、見抜く目を養うことが大切です。 

関連記事

教育総合ランキング2024/04/18 更新

門衛PC版へ 
ページのトップへ戻る