子どもがお稽古を始めると、ママにも負担はかかってきます。 お稽古は子どもだけの問題ではなく、ママの生活にも大きな影響があるものなのです。
多くのお稽古をやらせてあげたいと思うのは当然かもしれません。 しかしお稽古を始める前にはママも覚悟は必要ですし、無限にお稽古を始められるわけではないので最初にどのお稽古を選ぶかもきちんと考えなくてはいけません。
特にダンスは最近の子どものお稽古で主流になってきたものです。 今のママ世代での子どもの頃は、やっていてもクラシックバレエで、ダンスを習っている友達はあまりいなかったですよね。
昔からあるお稽古はママも経験があるかもしれませんが、自分が経験したことのないお稽古はママもどうサポートしてあげたらいいのかわからないかもしれません。 ママのサポートの仕方が間違ってしまうと、子どもの成長を妨げてしまうことになるかもしれませんよ。 ダンスをやったことのないママは特に注意してくださいね。
まず基本的なママのサポートはどんなものがあるのでしょうか?
ダンスのお月謝はもちろん、毎回のレッスンの送り迎えもママの大切な仕事です。 発表会があれば衣装を作らなくてはいけないかもしれませんし、レッスン時間によってはお弁当を持たせなくてはいけないかもしれません。
子どもが1人なら送り迎えもなんとかなるかもしれませんが、妹や弟がいると外出も楽ではありません。 小さな子どもを家においておくわけにもいかないので、送り迎えだけでも重労働ですね。
家からお稽古場が近ければいいですが、電車を乗り継いで行く場所だと負担も倍増です。 普段は家の近くのスタジオでお稽古をしていても、発表会前だけ違うスタジオでもレッスンをするという場合もありますから要注意ですね。 どんなお稽古を習わせても苦労はつきものですが、子どもにダンスを習わせるのも楽ではありません。
送り迎えをしてあげて、子どもがレッスンをしている時間ですがどのように過ごしますか? 一度家に帰る方もいるでしょうし、他のママ達とお茶を楽しむママもいるでしょう。
レッスンを見学しているというママもいるかもしれませんね。 レッスンを見学するのはとてもいいことです。 しかしレッスン見学も「たまに」にしましょう。 子どもはママの前と、外出先で違う顔を見せています。 そのためママが見ていると、いつものレッスンでの力を発揮できないのです。 中には、レッスンを見ないでほしいとママに言う子どももいるくらいです。
レッスンを見学した日は、子どもとどんなコミュニケーションをとっていますか? レッスンに対して、ママが子どもにダメ出しをしてはいけませんよ。 先生が言っていることをママはすぐに理解できますが、子どもが習得するまでには時間がかかるものです。
すぐにできなくて当然なのです。 それなのにママが見ていると、できない子どもに対してついつい口を出したくなってしまいます。 家に帰ってまで、レッスンのことを言われたら子どもはどんな気持ちでしょうか?
言葉で言われるだけなら、ママに言われなくてもわかっています。 先生にはさんざん言われていますから。 家に帰ってもママが先生になってしまってはいけません。
ダンスの内容やレッスンの内容については、先生を信頼してお任せするようにしましょう。 先生によって方針も変われば、レッスンの進め方も違います。
それぞれ先生にもカラーがあるはずなので、いろいろ試してみてください。 特にダンスの先生はたくさんの先生を経験した方がいいです。 同じジャンルの先生でも得意なスタイルが違うので、振付のスタイルが変わってきます。
逆に同じ先生ばかりだと、その先生のスタイルは得意ですが、他の先生に変わったときに対応できないかもしれません。 たくさんの先生を経験しておくことは、子どものダンスの引き出しを増やすことにもなるのです。
ママがダンス未経験者なら、なおさら口を出してはいけませんね。 レッスンがうまくいかなかった日ほど、ママが自宅でフォローしてあげましょう。
家では子どもの、よりどころになってあげてください。
レッスンが終わってから、先生と同じように叱ってしまうと、子どもに逃げ場がなくなってしまいます。 ダンスの先生の変わりはいますが、ママの代わりはいないのです。 ママの大切な仕事は、子どもが楽しくレッスンを続けられる環境をつくることです。 家で先生の悪口を言ってはいけませんよ。
ママの言葉は子どもにとって絶対です。 子どもが先生を信頼しなくなっては、ダンスが上達するわけがありません。 たくさんの先生のレッスンを受けて、子どもにもママにも合う先生を見つけてくださいね。