中学に入学して早くも半年が過ぎましたね。そろそろ部活と勉強の両立に慣れてきた頃かとは思いますが、親子ともども、高校入試もまだ意識していない時期でしょう。
もちろんそれが普通ですし、今は目の前の勉強に集中してくれるのが最善だとは思います。
しかし、注意をしてほしいのはそこではありません。現在の中学1年生が大学受験をする5年後から大学入試のシステムが大きく転換する時期に入るのです。
今の時点では、その詳細は発表されていませんが、ある程度までの情報を持ちながら、変わりつつある時代の流れを捉えておくことは、今後の人生に大きな影響を与えると言っても過言ではありません。では、具体的にはどのような姿勢でいけばよいのでしょうか?
今の時代もそうですが、大学受験は情報の量が大きく影響してきます。
「受験科目には何を使うのか?」「方式によって倍率や合格最低点が違うのか?」「新しくオープンしたキャンパスがあるため倍率が上がりやすい」など、より多くの情報を持っているほど、有利に働きやすくなります。(もちろん、大前提として勉強はしなければなりませんが)。
特に今回発表されている大学入試制度改革については、「センター試験廃止」という20年以上ぶりの改革とも言えます。そこはやはり情報の量が大きく受験を左右してくるのではないでしょうか。
もちろん中学1年生に今の時期から大学受験の情報を集めよと言っても、どだい無理な話です。
そこでやはり親御さんに活躍していただく必要があります。インターネットや保護者のネットワーク、教師からの情報、塾からの情報などを万遍なくキャッチしておくことで、具体的にどのような方策を練れば良いのかが少しずつ見えてくるはずです。
そういう意味では、常日頃から受験情報についてのアンテナを張っておくことが肝要と言えるでしょう。特に大手予備校のホームページなどは、大手ならではのスケールメリットを活用して、多くの情報が得られるはずです。そういう情報で使えるものは何でも使っていきましょう。
大学入試の制度が劇的に変化するとはいっても、生徒からしたら「勉強を一生懸命やる」ということに変わりはありません。
しかし、今回の大学受験改革においてセンター試験が廃止される代わりに、1・2年生の頃から、年数回に渡って「到達度テスト」のようなものを実施するという情報が出ています。
つまり大学受験だからといって、高校3年生になったら必死になって1年間勉強するものという位置づけではなく、1・2年の頃からコツコツと日々の勉強を怠らないようにすることで合格を勝ち取れるものという位置づけにシフトしなければなりません。
その意識がなかったら、結局周りに後れを取ることになり、受験に合格できなくなってしまいます。もちろん、今までも「毎日コツコツ勉強を」という言葉は塾であれ学校であれ親であれ、皆が口をそろえて言っていた言葉です。
しかし、どうしても3年までは熱心に勉強する気になれず、せいぜい定期テスト前に必死に長時間の勉強をする程度でした。
そういう意味では、今回の大学入試改革を通じて、本当にコツコツ積み重ねができるようになる高校生が大学入試で勝てるようになるのではないでしょうか?
そこをサポートするのが親の仕事であって、子供は放っておけばどんどん楽な方向に流されてしまうものです。親が積極的にコミットしながら、最終的に良い結果を出せるように支えてあげてください。
そのための「種まき」を中学1年生の今から少しずつ少しずつしていきましょう。高校生になってから、では手遅れになりますよ!頑張って合格を勝ち取りましょう!