投資信託の営業が盛んになって、色んな比較資料が出るようになりました。その中で最も多いのは、単純な投資収益比較です。
改めて書きますが、投資信託の投資収益は、次のふたつですね。
◆値上がり益
◆配当(特別配当を除く)
配当の中でも「特別配当」は、投資家の元本を配分しているだけですから、収益とは言えないので、上のふたつが、投資家の収益となります。
そこで雑誌などでも、この二つの収益を比較して、よく投資信託のランキングが作られています。
3月末現在の収益率比較!などと銘打って、4月以降の値上がり率+配当が比較されています。
では、投資信託の評価は、こういった、単純な収益を比較するだけで十分なのでしょうか?
実は、それでは不十分なのです。
なぜなら、値上がり益(上昇率)は、毎日変わりますから、たまたま3月末とか、12月末とか、一定の時期に成績が良いファンドが、安定していつでも成績が良かったかと言うと、そんなことは無いだろう、と思われるからです。
投資家は、いつその投資信託を解約するか、わかりません。ですので、投資家にとっては、3月とか12月とか、一定の時期の成績だけでなく、コンスタントに良い成績を出してくれる投資信託が望ましいわけですね。
そこで、ときどき「ランキング」などの中で出てくる評価が、「シャープレシオ」と言われるものです。
・・・一体何なんだ、それは!?