私も「ウォール街が知られたくないこと」なんて本の監修をしましたが、そんなことが書かれています。
実際、大手証券会社が大々的に募集したアクティブ型投信は、成績が極端に悪いことが多く、それも投信の普及の足を引っ張っているのでしょう。
しかし、ファンドマネージャーさんたちの名誉のために書いておきますが、正直、世界中の事例を見ても、やはりアクティブ型よりもパッシブ型のほうが成績が良い、というケースは多いのです。だから日本のファンドマネージャーの質が悪いわけでもないかもしれません。
特に、市場環境が良いときは、アクティブ運用は、平均株価などの指標についていけません。逆に、市場が悪いときには、アクティブ運用のほうが勝つことが多いのですが、それは、「指標よりもマシ」というだけで、やはりマイナスであることにはかわりがないのです・・・。
しかし、ファンドマネージャーたちの評価は、どう決まるか知っていますか?それは、日経平均やTOPIXといった比較対象とする指標(こういうのをベンチマークって呼びます)に対してどれだけアウトパフォームしたか(成績が良かったか)ということなのです。
つまり、日経平均やTOPIXがマイナスだった場合、そのマイナス幅が少なければそれで評価は上がるわけです。
というわけですが、もちろんすべてのアクティブファンドの成績が悪いわけではないので、皆さん、よく見極めを!