投資信託の普及は、投資家にとっても証券業界にとっても、非常に意義のあることです。
個人投資家でも、投資信託を通して世界中に投資することができますし、証券会社にとっても、投資信託を募集して、その残高による手数料が大きくなれば、安定収益につながるからです。
だから、投資信託の普及は、日本の証券業界の悲願、といっても良いでしょうね。米国などに比べ、日本では投資信託の普及が圧倒的に遅れてきましたから。
え?なぜそんなに遅れているのか・・・?
証券業界出身の私からは、非常に言いにくいのですが・・・
一言で言ってしまえば、証券会社や信託会社の運用がパッとしないのが大きな原因の一つです。
ここでご理解頂きたいのは、投資信託、とくに株式投信のふたつのタイプです。
「パッシブ型」と「アクティブ型」
この二つの意味を覚えておきましょう。
「パッシブ型」は、あまり売り買いをせずに、相場の成り行きに任せるタイプの投信です。あまり売買をしないので、日経平均などの指標と似たような動きをします。というより、それらの指標と連動することこそが、パッシブ運用の狙いなのです。