「キッチンを制する者は家全体を制する!」
私が、常に皆さんへお話しする言葉です。
キッチンの動線が効率よく構成されている方やキッチンの収納計画が成功されている方は、家全体の間取り、動線も上手く構成されていますし、家全体の収納もスッキリとされていると思います。それだけキッチン空間の計画は奥が深いものなのです。
特に、私たち日本人は、和洋中、様々な国の料理を家庭でも楽しみ、四季折々の料理もあります。「快適なキッチン」とは、様々な料理の調理のプロセスに対応したキッチンなのか?スムーズな動線や十分な作業スペースが確保されているか?様々な大きさや形の調理道具の収納が適材適所に上手く計画されているか?というポイントが満たされているキッチンのことをいいます。
一日、何回も複雑な作業を行うキッチンだからこそ、作業効率の良い「快適キッチン」で、楽して、楽しく、毎日を素敵に過ごして頂きたいと思っています。
では、どうやって「快適キッチン」をつくることが出来るのか?選ぶことが出来るのか?
キッチンの専門家が、キッチンの構成を決める2つのチェックポイントをご紹介しましょう。
ひとつは、キッチンの作業動線をチェックする「ワークトライアングル」です。シンク、加熱機器、冷蔵庫の前面の中心を3頂点とした三角形のことを言います。
この三角形の一辺が1~2mが適当だと考えられていて、距離が長過ぎても動線が長くなり無駄な動きが多いキッチンになってしまいます。
主に、I型やL型、アイランドキッチン等のキッチンの形状や配置を決める際に役立ちます。
ふたつ目は、キッチンの大きさなど、ボリュームを決めるのに用いる考え方ですが、冷蔵庫から食材を出して食卓へ配膳するまでの「調理のプロセス」を再確認してみてください。
これは、どこにどの位の作業スペースがあったら良いのか?ということを検討したり、収納計画の検討にも用います。
特に収納計画は「適材適所=使う場所に使うものを置く」ことが「快適キッチン」の条件です。
使う物を取りに行く余計な動線が入ってしまうと台無しですから、調理の動線をサポートできる収納計画を立てたいものです。
とはいっても、皆さんそれぞれに個性があるように、キッチンにも個性があります。「相性の良いキッチン=快適キッチン」も人それぞれです。
ご自分のキッチン・スタイルを再確認することが、まずは第一歩。今お使いのキッチンのメリット・デメリットを挙げてみるのもよいかもしれませんね。
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2024/11/20 更新