リフォーム工事にもいろいろとあります。
畳の表替え
網戸の張替
のように小規模のリフォーム
トイレの入れ替え
キッチンの入れ替え
給湯器の入れ替え
のように設備機器を新しくするリフォーム
これらのリフォームは、不具合のある部分を新しくするので技術的にはそれほど難しくありません。多くのリフォーム屋が出来る工事でチラシにも「キッチン工事込み価格60万円!!」なんでありますよね。
キッチンを取り付ける職人と給排水の職人(兼用出来る職人もいます)を揃えたら出来ます。
でも、壁に向かって配置されていたキッチンをリビングに向かって配置する対面キッチンにする場合は、もう少し職種が増えます。
一般的に考えられるのは・・・・
キッチン取り付け
給排水工事(配管のやり替え)
電気工事(食洗器やコンロの電源やコンセント、照明器器具、換気扇)
大工工事(対面の壁、床と天井の工事、収納の変更)
内装工事(壁紙)
さらに、LDKとして一つの部屋にするために、既存の壁を撤去しなければならないとします。
その場合は、撤去できる柱なのか?構造的に大丈夫なのか?補強はどこに、どのようにしたらいいのか?など検討しなければなりません。
これらの仕事は建築士です。
「せっかくキッチンを変えるならもっと使いやすく、楽しく生活したいわ。」
とお考えの方に選ばれているのが建築士のリフォームなのです。
相談会などでお話をしていると感じるのは、リフォームを簡単に考えている方もいらっしゃる事です。実は、新築よりも難しいのです。
天井や壁をめくってみて、初めて分かる事もあります。その時にはすぐに対処しなければなりませんし、ある程度の予測はしておかなければなりません。
もちろん、それらのリスクや予想される内容・対処などをお施主さんにお伝えすることも建築士(技術者)の仕事になります。
新築であれば、全てが新しいので順番に工事をしてチェックをしていたら、予想外の事は滅多に起こりません。
ま、それぐらいリフォームって難しいのです。ですから、最低限の知識や経験や技術として、新築住宅の設計や工事や管理(監理)が出来なければ、価値あるリフォームは難しいと私は思います。
リフォーム業は、特別な資格や許可が必要ではありませんので誰でも始めることが出来ます(大規模な修繕は許可が必要です)。だから、欠陥リフォームや悪徳業者の被害に会う可能性もあります。
また、大手のリフォーム会社で何店舗も支店があるところでも、技術者がいるのかを確認してください。営業だけをして、大工に丸投げの会社もあります。
それだけ、技術者を育てるのは難しいのです。建築士の資格を持っていたら良いと言う訳ではありませんが、「建築士などの技術者は管理してくれますか?」と最初に聞いてください。
一つの判断基準にはなると思います。 安心してリフォームを頼むために。
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2024/11/21 更新