リフォームの要望を伺うと・・・・
「この壁を壊して、一部屋にして・・・」
「この柱が邪魔だから、取ってください。」
「この部屋につなげて増築したい。」
これらのご要望は、私たち建築士でも判断に迷うところです。
なぜなら、構造上重要な壁や柱や筋交いや基礎などを確認しなければならないからです。図面では、確認出来ても実際のお家では図面通りに出来ていない事も多いのです。
その場合は、現場での判断で設計変更をしなければなりません。
「え?!図面通りに出来ていない家ってあるんですか?」
あなたも驚かれたでしょうね。
実際は築年数の古いお家ほど、よくある事なのです。設計変更しても図面に反映されなかったり、単純に施工不良だったりと・・・
また、増築に関しては現行の建築基準法に適合するようにしなければなりませんので、古いお家も耐震強度などが不足していれば、補強しなければなりません。
こう考えると、リフォームは現場の状況により設計を考えて、施工方法も短い時間で決定して、段取りをして、場合によっては補強や取り換えも必要になります。
目に見える部分なら見積りが出来ますが、天井や壁や床を解体しないと分からない事もあなたの想像よりも多いです。
だから、新築時にも10年後・20年後・30年後の暮らし方を考えて、柱が抜けるように、増築出来るように、壁を無くせるように・・・と構造的に考えておくことは、将来のコストダウンとしてとても重要なのです。
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2024/11/24 更新