[注文住宅]家づくり経験者の声

家づくり経験者の声

2015/10/02

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本日は、お客様の声を紹介&解説をします。お客様は、外壁塗装をお考えで築13年のお家です。 新築当時や10年点検の出来事を教えて頂けました。

【お客様の声 1】

「大手ハウジング会社では高額すぎて手が出ないので、雑誌で調べて○○ホームに依頼しました。 長期保証20年にひかれたのです。工事は地元の住宅会社がやってくれました。」

【解説 1】

大手住宅メーカーは、金額が高くなる事はあなたもご存じでしょう。

坪単価で言うと、70万円/坪以上です。展示場の維持や営業マンやカタログなどの経費が必要になります。会社が大きくなれば、それなりに必要経費も大きくなるのも当然ですね。その代り、みんなが建てているとか倒産しないとかCMやっているとか・・・安心感があります。

しかし、今回のお客様は、高額なのを理由に○○ホームに依頼されました。

この○○ホームは、フランチャイズ(以下FC)で実際に工事をするのは地元の住宅会社です。

ハウスメーカーに依頼されてもメーカーは直接工事はしません、地元の住宅会社が工事をする場合がほとんどです。FCに加盟するには、工務店は何百万円とFC料を支払う必要があります。FCによって加盟金やロイヤリティーは違います。

FCでは、チラシのひな形やカタログや建材など、集客から成約までのツールやオペレーションが用意されており、お客様にとっては分かりやすい内容になっているでしょう。こちらも、ある程度の維持費は必要になります。

これらは、消費者に分かりやすく家づくりを伝える事が出来て、ツールを利用してオペレーション通りに実践したらある程度の成約が出来ます。つまり、経験が無くても建築の特別な知識がなくても契約出来てしまう仕組みになります。

消費者がこの様なプレゼンテーションやカタログや家づくりの方法を好まれるのでFC化している訳で、悪い事ではありません。

【お客様の声 2】

「10年で点検がありましたが、やらなくても良い工事をやらせようとしたし、見積もりにおかしいところがあったので指摘したところ『これ以上下げられない!』と強く言われました。」

【解説 2】

長期保証についてですが、今回は20年ですが住宅会社によっては30年とか60年とか様々です。

その保証のほとんどが10年毎に点検とメンテナンスを強制されます。10年の保証をするために、まだ3~4年ぐらい耐久性があるはずの部分も取り換えやメンテナンスをしなければならない場合が多いようです。

また、営業マンに見積り内容を指摘しても、彼らは建築の知識・経験が豊富ではありません。

営業マンの仕事は契約をとってくる事ですから、住まいの診断は専門的な知識や経験がある建築士にお願いしたいですね。ちなみに、建築士は営業が苦手な人が多いです。(売り込みはあまりしないでしょう)

この様な営業マンの対応から今回のお客様は、当初魅力的だと思っていた長期保証20年をあきらめて13年目に私に相談に来られた訳です。

【お客様の声 3】

「しばらくすると、アルミの金属を壁に張るセールスが来ました。外壁を塗るよりも張った方が長持ちすると言うセールスでしたが、この世の中には色々と人をだます事が多すぎて何を信用して良いのか迷います。結局のところ、工事が済んで何年か経ったときに初めてその会社が良かったのか判断出来るのだと思います。」

【解説 3】

外壁のメンテナンスで金属サイディングを張る訪問営業は多いです。

確かに、金属そのものの耐久性は高いかもしれません。しかし、全て金属ではありませんよね。 窓廻りは、シーリング(防水のゴムみたいなモノ)や樋までは金属にしていませんし、 バルコニーがあれば、防水もメンテナンスが必要になります。

建物に永久にメンテナンスしなくても良い!なんてモノはありません。

更に、金属サイディングを張った業者に10年後連絡を取ろうとしても倒産している事も多いのです。腰窓を掃き出し窓にするようなリフォームでは、金属サイディングの部材が無いためにお客様は誰に相談したらよいのか分からなくなってしまいます。

そして、お客様が言われるように、情報が多すぎて何が本当なのか分からなくなります。

もしかしたら、事実かも知れませんが、あなたのお家の環境や材料や構造や間取りなどにマッチしていなければ、「だまされた」と感じるかもしれません。

最後に

リフォームだけではなく、家づくりも同様で家を建てる場所やあなたの価値観・予算・ご家族・思い・将来・・・・・にマッチしていなければ満足度は低くなります。実際に新築して2~3年でリフォームしたいと相談に来られる方もいらっしゃいます。

そうならない為には、多すぎる情報に振り回されないで家づくりのプロにあなたにマッチした情報を提供してもらい、一緒に家づくりをすることが大切です。

その為には、私たち家づくりに関わる人がどの様な在り方なのかも重要なのです。 家を建てて引き渡しをして、お金をもらってお終いでは本当の家づくりでは無いと思います。

住まいを設計する時に、お施主さんから言われた要望が叶っているのかを確認する事は、大切な仕事なのです。

「子供が元気よく学校に行けるような家にしたい。」 「家族が仲良く暮らせるような家にしたい。」 「大人も子供も楽しめる家にしたい。」 私たちは、この様な要望があれば「○○な暮らしは出来ていますか?」と何年も確認しています。

会社規模や構造や材料や施工事例や営業マンや会社の歴史や知名度や展示場・・・・・ どれも大切かも知れませんが、「永く付き合える」事もとても大切だと私は思います。

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2024/04/22 更新