こんにちは、前田です。
本日お伝えするのは、地盤についてです。
「○○町は地盤が弱いと言われるけど・・・。」
「近所は地盤改良しているけど、我が家は必要ないと言われた。大丈夫??」
「地盤改良に何百万円も請求されたと聞いたので心配・・・。」
地盤って見ただけでは分からないし、 補強が必要なのかも分からないと思います。 住宅会社でも営業マンでは分からないでしょうし、建築士でも詳しくしっているとは限りません。
だから、営業マンに 「地盤は大切ですから、補強しておきましょう。後からの工事では、この見積もり金額の3倍の工事金額になってしまいますよ。」 「地盤改良をしないと、弊社は保障する事が出来ません!」 なんて言われると、あなたの選択肢はなくなってしまいます。
また、地盤改良をしたから基礎は弱い設計になっている現場もよく見かけます。
本来、地盤と基礎とその上に建つ建物の3つの強度を適合させて設計する必要があります。 ところが、構造計算やその説明が出来ない建築士も沢山いるのが現状で 「相談したけど、住宅会社もよく分からない様子だった。」と私に相談に来られる方も多いです。
ちょっとショッキングな事実をお伝えします。 木造2階建て住宅の場合では、 私たちが暮らす、愛知県の西側で地盤改良が必要なのは半分ぐらいです。
つまり、半数は地盤の改良をしなくても大丈夫なのです。 その半分ぐらいは、(全体の25%)充分な転圧をして、 ベタ基礎(全体にコンクリート底盤がある基礎)にする事で建築出来るのです。
残りの2割ぐらいが、あなたがイメージする地盤改良工事になります。 土留めの高い造成地や河川や埋立地が必要になるケースが多いです。 そして、地盤改良工事と言ってもその種類は様々です。
1mぐらいの深さまで改良する表層改良 6mぐらいの深さまで改良する柱状改良や杭・・・ 2階建て木造住宅の場合、地盤に影響を与える深さは6m程度と言われていますので 支持地盤まで到達するような杭工事は一般的に必要ありません。
更に、どの工事を選ぶのかによって、金額も様々です。 場合によっては何百万円も請求されるようです。
では、どうして必要もない地盤改良工事をわざわざすると思いますか? それは、住宅会社が儲かるからです。 30万円の工事よりも300万円の工事の方が同じ利益率なら金額が大きくなりますよね。
地域密着ではない住宅会社が建てているのも一因だと思います。 地域の地盤や地質特性を知っていたら、適正な設計も出来るでしょう。 しかし、その業者の知識がどの程度まであるのかは分かりませんので、 業者選びの段階で、地盤の話題も切り出す必要があるでしょうね。
もし、地盤に詳しい住宅会社と土地選びをしていたら、もっと得するでしょうね。
土地の選び方、地盤の強度、地盤改良の方法、基礎の構造選定、上屋の構造・・・・
全てを適合させて、適正価格で家づくりが出来たとしたら・・・・
知らない事で、何百万円も損をしている人が多いのです。 もっとも知らないから、損をしている事も知らないのですけどね。
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2024/11/21 更新