私は建設業界に入ってから20年以上も現場監督をやっています。
今では、設計や打合せもやりますし 本を出版したり、チラシを作ったり、この様に記事も書いています。
家づくりに関わる色々な仕事をしていますが 私が今でも一番重要視しているのが、現場監督の仕事なのです。 どんなに良い設計でも工事が上手く進まなければ意味がありません。 「絵に描いた餅」になってしまうのです。
あなたは「現場監督」の仕事をご存知でしょうか?
現場監督の仕事は工事契約後から始まります。
・仮設計画図を作成し、トイレやフェンスなど準備します。
・道路使用や道路占用などの書類作成をして申請します。
・必要な材料や職人の手配
・材料の数量を計算して、現場納品を確認します。
・協力業者と工事前に打合せします。
・近隣挨拶や苦情の対応
・現場やその周辺の掃除
・お施主さんに工事の報告や打合せ
・現場の安全管理
・天候不良などによる工程や作用内容の変更 など、
これくらいにしておきましょう。 細かくあげたらもっとあります。
現場監督は、お施主さんにお家を引き渡すまで その現場で起こる事を解決し、責任を負う存在です。 どんなにベテランの職人さんでも人間ですから、ミスはあります。 そのミスを早期に発見して、しっかりとした家づくりを達成しなければなりません。
もし、材料納品が遅れたら、その材料を使う職人さんだけではなく、 その後の工種にも影響が出ます。 作業者間でトラブルが無いように、現場監督が間に入り調整をしなければなりません。
現場監督の仕事はとても多いのです。 そして、同じ条件の家づくりは絶対にありません。 土地のカタチも違います。近所の人も違います。季節も違います。 雨が降るタイミングも違います。お施主さんも違います。 だから、楽しいとも言えるのですけどね。
職人さんに気持ちよく家づくりをしてもらう為に あなたが気持ちよく新しい生活をしてもらう為に 現場監督は細かい事まで気を使う必要があるのです。 建築の知識はある程度学ぶ事が出来ますが、気づかいはなかなか身につかない事が多いです。 だから、10年以上経験をしても「まだまだ学び足りない。」と言われるのでしょうね。 実は、ストレスが貯まりやすい職種でもあるので、施工中に離職する人も多いです。
もし、あなたのお家の現場監督を事前に確認出来るとしたら 仕事が出来る事は大前提として、細かな心配りが出来て、 打たれ強いタフさも持ち合わせている人が良いと思います。
この様に現場監督の条件を言い出したらキリがありませんが・・・・ 私が現場監督として大切にしている2つの要素があります。 長くなりましたので、このお話は次回にしますね。
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2024/11/21 更新