[塾]【失敗しない塾選び】個別指導塾のメリット・デメリット

【失敗しない塾選び】個別指導塾のメリット・デメリット

2015/07/14

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塾ができ始めたころは基本的に集団授業のタイプが圧倒的に主流でした。

15年前くらいから急激に増えてきたのが個別指導です。ここではその違いについて述べていきます。

まず、当たり前ですがそれぞれにメリットとデメリットがあります。

集団授業型は「授業料が安い」「競争意識を高めることができる」「他の生徒とのサポートもしやすい」といったメリットがありますが「生徒間のレベル差があり、自分にあった授業が常に行われるかが不安」「講師の目が行き届きにくくなるため授業中の集中力が不安」といったデメリットがあります。

個別指導は「その生徒にあった科目・内容・進度で授業が行われる」「時間や曜日を選べる」といったメリットがあるが「とにかくマイペースになりやすい」「競争に弱くなる」「授業料が高い」といったデメリットもあります。

ただ、そういったよく知られている違いだけではない所に問題があります。

まず塾を経営するにあたって経営側から考えた場合、「絶対的に儲かるし楽なのは集団授業」なのです。これは生徒が5人だろうが20人だろうが講師は一人であるからである。つまり講師に決まった授業料さえ払えば生徒が増えただけ利益が出るということになります。

また、授業の時間割を考え、講師を当てはめていく際にも非常に楽に決まりやすいのです。枠さえ作ればいいからです。それに反して個別指導は生徒が増えたら、その分だけ講師を増やさなければなりません。

つまり売り上げが増えてもその分だけ支払いも増えるため利益率は上がらないのです。そのため完全個別(1:1)や1:2のシステムでやろうとすると生徒から授業料を多く取るしかないのです。

しかし、名前を挙げることはできませんが、急激に校舎数を増やし、「質の高い授業、しかも授業料は安い」とうたっている個別指導塾が存在します。冷静に考えればわかる話ですが、個別指導というスタイルで経営している以上、実際にそのようなことは「不可能」です。

質の高い授業を行うには、ある程度指導経験がある大学生や一般講師でなければなりません。しかしこういった講師は時間給が高くなります。さらに問題なのは講師としては個別指導よりも集団授業の講師をするほうが、はるかに時間給が高いことが多いということです。

つまり授業に自信があって定期的に勤務できる講師なら集団授業に流れてしまうのです。よって個別指導で勤務しているのは大学の授業などで勤務時間や曜日が一定しない学生や単純に集団授業を行う力量のない講師である場合が多いです。

そして、そういった学生講師だから「安く雇える」のです。安く雇った講師に多くの生徒を見させれば利益が出ます。この流れに気づいていればかなりのハイペースで利益を上げ、校舎を増やしている塾の授業がどのようなものかは容易に想像できるでしょう。

もちろん個別指導塾のすべてが悪いわけではありません。塾を選ぶ際には必ず塾を訪れ、「勤務している講師」がどういった講師なのかを見れば、判断しやすくなると考えられます。

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2024/03/28 更新