小学生、とくに低学年のお子さんをお持ちのお父さん、お母さんの中には、
小学校で成績がよければ「中学受験」で合格できると思われている方がいらっしゃいます。
もちろん、小学校で習う問題をを出題する学校もないわけではありませんが、基本的には、小学校の勉強とは全く違うと考えた方がいいでしょう。
では、「中学入試」ではどのような問題が出されるのか?
近年、公立中高一貫校の開校にともない「適性検査型」問題というのがありますが、それについては次回にまわし、
※適性検査型の中学入試の記事はコチラ
今回は昔から国立・私立中学で出題されている「一般型」についてお話します。
中学入試では、算数・国語・理科・社会の4教科で受験します。(2科受験の場合は、算数・国語)
どの教科も、小学校で習う内容よりは難しいのですが、特に大きく違うのは「算数」です。
とくに文章題は、中学・高校で習う「方程式」や「数列」などの問題と変わらないか、それ以上のレベルです。
だからと言って、小学生にはいくら受験生でも「マイナス」の概念がないので、
「x」や「y」をつかって方程式を教えるわけにはいきません。
そこで中学受験算数では、〇△☐を使います。
たとえば、
〇〇〇=12(〇3つで12) ならば、〇=4(〇1つで4)
という具合です。
(実際には、③=12 → ①=4 と書きます)
これが数学では、3x=12 → x=4 となります。
連立方程式の問題も出されます。
〇〇△△△=21
〇〇△=11
この2つの差(△2つ分)に注目して、△△=10 → △=5 と考えます。
これがいわゆる「消去算」というやつです。
ちなみにこれを数学的に表すと、
2x+3y=21
2x+y=11
となりますね。
これは中学受験ツールのほんの一例ですが、中学入試ではこのような勉強が必要なのです。
しかし、中学受験の経験のない大学生を家庭教師に雇うと、無理矢理「方程式」を教えて解かせている、というのが現実です。
中学受験を目指して勉強中のお子さんがいらっしゃるようでしたら、すぐに算数のノートを確認してください。
もし、ノートに「x」や「y」をつかった方程式が書いてあったら、すぐに家庭教師を変えてもらうことをお勧めします。
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2024/11/21 更新