家を創るうえで、全て自然素材で作りたいと言う方が有りますが、ログハウス以外では、現時点ではお勧めしません。高気密住宅は、木に良くないからとおっしゃる方があります。冬寒く夏暑い住宅でエアコンや暖房器具に頼らない自然生活を望まれるのであれば、問題はないです。
ですが、正しい知識を持って選択してください。
現在の木造住宅は、在来工法や2x4住宅でも通気構法が主流です。内壁側に防湿気密シートを貼ります。これはポリエチレンやアルミ燻蒸シートなどです。室内の湿気が、壁の中で結露しないようにするためです。壁内には断熱材を敷き込みます。外断熱を採用する場合は、透湿性のあるビーズ法ポリスチレンフォームなどを使用します。
外壁側には透湿防水シートを貼ります。水は通さないが湿度調整ができるというものです。木は呼吸していますので気温室温の影響などから木の保湿乾燥などを助けます。そのために通気層が設けられます。その外側に外装材を取り付けます。この工法は、内部結露をさせないだけでなく、断熱材の機能も十分発揮されるため、光熱費が抑えられます。また、構造体が直射日光や外気の汚染物質から保護されるため、建物の耐久性が上がり、外装材が劣化した時にその部分のみ交換することで、建物の寿命が延びます。
自然素材は上手に取り込み、暮らしを豊かなものにしてください。