住宅[373]

【住宅の窓】五感で楽しむ住まいの作り方

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執筆者:前田 浩貴

まだまだ寒い日は続きますので、しばらくは窓を開ける事は少ないと思いますが 春になって暖かくなると窓について関心が高まります。

本日お伝えするのは、五感から考える家づくりです。

あなたは住宅展示場に行かれたことがありますか?

家の中に入ると、営業マンが色々と自社の家づくりについてセールスします。

「弊社の断熱は特別な工法で、夏涼しく、冬暖かいです。」と工法の説明を受ける事になります。

少し冷静に考えてみて下さい。これって、窓を閉めている事が前提になっていますよね。

私が要望を聴くと多くの方はこう言われます。

「夏は窓を開けて風を通したいのよね~、エアコンの風って苦手なの。」

「冬は日差しが入って暖房付けなくてもポカポカな家がいいな~電気代も気になるし。」

要望の意味が違ってきます。

そして、次の日にはプランと見積もりを持って営業マンが自宅にやってきます。

プラン集から選んだ家づくりになりますので、パソコンのボタンをいくつか押すだけですから早いですよね。 よ~く考えて下さい。 これって、敷地や周りの環境を見ていないですよね。

家を商品として考えるのならアリなのかも知れませんが、 何回も建て替えは出来ないのが通常ですので、もっと考えて金額以上の価値ある住まいにしたいですよね。

では、どの様に考えたらいいのでしょうか? それが「五感から考える家づくり」です。

あなたは窓越しから見える景色について考えた事はありますか?

もし、窓が道路に面しているのなら、通行人の視線を避ける、騒音を防ぐ工夫をしなければなりません。

風上にゴミステーションがあれば、その対策が必要です。

隣家の窓の位置も調べないといけません。

あなたの家のダイニング窓が隣家のお風呂の窓と対面していたら、窓開けにくいですよね。 お互いに視線を気にしながらの生活は辛いと思います。

これらの事を知らずに(調べないで)作ったプランと見積もりは、あなたにとってどれくらいの意味があるのでしょうか?

もし、窓の位置や大きさで外の景色を選べるとしたらどうでしょう?

見たくないものがあれば、そこに窓を付けなければよいのです。 窓を開けた状態での防音は無理なので、そこには窓をもうけなければいいのです。素敵な景色があれば、大きな窓を設けて解放感を味わう事も出来ます。

だからこそ、窓を開けた状態も五感で考えて、敷地の周りの状況を調べて置く事も大切です。

「家の性能を保つために窓は出来るだけ開けないでください。」と言う営業マンもいますが 日本には、季節があります。

季節の移り変わりを楽しむ暮らし

好きな時に好きなだけ窓を開ける暮らし

窓をしめても、窓越しに見える景色を楽しむ暮らし

気に入った場所に、好きな家を建てるのですから 五感で楽しむ住まいで、さらに暮らしが豊かになるように考えてみてください。

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