住宅[373]

バリアフリーリフォームとIHクッキングヒーター

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執筆者:越野 かおる
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確かに、火を使わないので火事の心配や衣類への燃え移りによる事故が防げて有効です。現に、65歳以上の方のガスコンロでの事故の発生件数が最も多いというデータも出ていて、高齢になってからのIHへのリフォームには、大きな意味があるのです。

しかし、バリアフリーリフォームが必要になってから、「いざ、IHに変えよう!」というのには、ちょっと心配なことが。

私の考えとしては、将来的にバリアフリーリフォームを視野に入れてIHの採用を予定しているのであれば、バリアフリーリフォームをしようとする以前から、早めにIHに対しての準備をして頂きたいと思っています。

それは、高齢になってから今まで慣れ親しんできたガスコンロからIHへ急に替えてしまったために、「使い辛い」と感じたり、「今まで使っていた鍋が使えない」とか、「使用できる鍋が重くてお料理がシンドイ」・・・などなど、逆に不便を感じてしまうことがあります。そんなストレスを感じて、キッチンに立つのを止めてしまうケースも。それでは、バリアフリーではありませんよね?

早めに・・・というのは、まだこういった変化に対応できる年齢の段階で、IHへの変更が有効だ、ということなのです。

ただし、ご存じの通り、IHは強い電磁波を発生させるものです。ペースメーカーや補聴器などを使用されている方は、IHの利用は控えた方が良いと言われています。電気の熱で調理するラジエントヒーターなどの選択もありますが、火を使わなくても火傷の恐れはありますから、様々な視点から、ご使用になられる方の状態に合わせてチョイスできると良いですね!

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