最近の住宅は、機能性が求められるようになったと実感しています。
太陽光発電やハイブリッド給湯器などの省エネ
外断熱やダブル断熱などの断熱性
免振装置や特別な耐震金物を使った耐震性
その他に、気密性や耐久性やメンテナンス性や可変性・・・・
求められるレベルはどんどん高くなっていきます。住宅性能表示をする工務店もあります。
ただ、それらの機能性だけで、私たちは住まいを選ぶ事は出来ません。機能性と同じぐらい大切な事があります。
それは、感覚・体感・感性です。「なんとなく・・・」って感じる事です。
言葉に出来ないけど、何か良い!って思う事ありませんか?
それです。
もし、カタログや試験データのスペックだけを判断基準にするのであれば、建売住宅やマンションでも良いはずですが、あなたは一戸建ての注文住宅をご希望されている訳です。
この記事を読まれている方は、皆様そうです。
こんな経験ありませんか?
車を購入する時に、カタログを見ると車の大きさやエンジンの性能などが数値として表示されています。車の色もカタログで分かります。
でも、カタログだけでは決めませんよね。
実際に試乗して乗り心地を体感して、太陽の下での車の色を確認して、エンジンの音も聞いて・・・・と体感覚・視覚・聴覚を働かせて購入を決断されると思います。
ソファーを購入する時も同様です。電動リクライニング機能のついたソファーが良いと思っていても家具屋さんに行って、座ってみると「何か違う」と感じるかもしれません。
沢山の種類のソファーから、リビングに合う色なのか?座り心地はどうなのか?デザインはどうなのか?飽きはこないのか?布の肌触りはどうなのか?家族が利用している様子をイメージしてどう思うのか?・・・・・など、実に多くのチェック項目が感性として無意識に出てくると思います。
感性:機能=5:5 になるとは限りません。感性の方が優位になる場合もありますし、その逆もあります。それは、体感する日によっても違います。
私たちの感性って本当に面白いと思います。曖昧な感性は、ご自身ですら理解できない時があります。だから、そんな感性を理解してくれる住宅会社を探さないとあなたの思うような家づくりが出来ないかもしれません。
見積り金額を比べても
営業マンを比べても
会社の規模を比べても
構造・工法を比べても
図面を比べても
良い住宅会社を選ぶ事は難しいでしょう。
では、どうしたらいいのでしょうか?
それは、今まで建てたお家を見せてもらい、そこに住まわれている方の話を聞いたり、住宅会社の代表と話し込んでみたりして手間と時間を掛けて下さい。そうする事によって、住宅会社の感性が分かってきます。
正直、そこまで手間と時間を掛けるのは大変です。
しかし、これから永く住む事やメンテナンスなどで住宅会社との関係が続く事を考えると、その手間と時間を掛ける価値は、あると思います。
黙っていても目の前には救世主は現れません。手間と時間を掛けてください。