住宅の高気密・高断熱化が進み、化学物質を含有した新建材が多く使用されたことにより、室内空気が化学物質などで汚染されて、人体に悪影響を及ぼすことを「シックハウス症候群」と言います。
巷でも、この「シックハウス症候群」が大きな問題となり、十数年前に建築基準法で規制されることになりました。
前の記事の【シックハウス症候群】健康住宅とは?にて、「室内を汚染する原因」について迫り、やはり「換気が重要なんだ!」と結論付けました。
実は、内装材の規制と共に【居室の24時間換気】も改正建築基準法で義務付けられたのは、ご存知でしょうか?
その内容は、換気の種類や換気回数などです。
換気の種類は、基本的に「機械換気」が義務付けられており、3種類の中からチョイスします。最も多く採用されているのは、シンプルで金額も安価な3番ですね(^-^)
1.給気も排気も機械を使う方法
2.給気には機械を使い、排気には機械ではなく排気口を設ける方法
3.給気には機械ではなく給気口を設け、排気には機械を使う方法
そして換気回数は、住宅の居室であれば【0.5回/時 以上】の換気を義務付けられています。簡単に言うと、2時間で部屋の空気が全て新鮮な空気に入れ替わる程の換気で、部屋が大きかったり、天井が高かったりすると、容量の大きい換気扇や容量を満たすだけの台数が必要となるので注意が必要です。
ここでの問題は、24時間、義務付けられた換気をし続けなくてはならないこと。もちろん留守中も、です。