住宅[373]

LDKというカタチにとらわれない

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執筆者:宮崎 洋

『あなたの住まいは、何LDKですか?』

そんな質問をよく耳にします。

ひと昔前からある会話ですが、建築家による現在の住まいの考え方では、何LDKという言葉では当てはまらないように思います。

部屋なのか廊下なのか。外なのか内なのか。
いろんな要素が絡み合い居心地を形成します。
 
そんなあいまいな空間ほど心地よかったり、楽しかったりします。

私たち建築家は、住まい手の要望の奥にあるその住まい手独自の暮らし方を引出し、空間にしていきます。

例えば、屋根のかかった屋外のデッキスペース。

空の見える中庭。通路にある書斎やスタディースペース。

読書のできる3畳程の畳スペース。

個室をつなぐガラス屋根の通路(路地)。

屋根裏部屋の様なライブラリースペースなど。

まだまだ、いろんな可能性に満ちています。

想像しただけでウキウキしてきますね。

そんな住まいには、それぞれテーマがあり
そこにストーリーが込められています。 

これからは、

『あなたの住まいのテーマは何ですか?』

そんな会話が聞こえてきそうな気がしています。

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