住宅を手に入れる際には、大別すると二種類の方法があります。一つは「既に決まっているものを買う」で、もう一つは「これから決めるものを建てる」です。
前者は車や電化製品と同じように、目の前にある商品を手に取って(展示場で体感して)自身の希望するものであるかを確認した上で購入を決められます。そのような既製品の家では満足できない場合は後者である、いわゆる注文住宅を検討する事になるのですが、この注文住宅の「注文」が結構難しいのです。
「要望」とも言い換えられるその一つ一つには、様々な夢があり、今の生活で感じているストレスを解消しようとする強い希望でもあります。
ゆえに、それらには切実な想いが込められており、互いに矛盾しているもの、でもあるのです。