「宿題やったらおやつ食べていいよ」
「おもちゃを片付けたら公園に行っていいよ」
「平均点以上とったらゲーム買ってあげる」
「100点だったら遊園地に連れて行ってあげる」
何気なく口に出しているこれらの言葉。でも全部、餌で釣る躾。まるで、小魚欲しさに芸をする水族館のアシカショ―のよう。
筆者が授業をしていた時のこと。後ろで眉間に皺を寄せて見学しているお母さん・・・
子どもは集中していません。
ツカツカと前に出てきて耳元で囁きました。
「○○君!後でポテト買ってあげるから、しっかりやりなさい」
重い腰を上げて渋々、課題に取り組む子ども。
その行動を強化するための褒美のことを“強化子”と言います。餌です。“褒めること”“拍手する”ことも全部、強化子です。
子どもは最初は「褒められるため」「拍手してもらいたいため」に行動しますが、段々と褒められなくても学習そのものが好きになります。花丸を付ける、シールを貼る、そのくらいの褒美ならばOK。