「私が“整理整頓魔”なのにうちの子はどうしてこんなにだらしがないのでしょう?」「何度叱っても散らかし放題なんです」と相談を受けることがあります。
何故でしょうか。
ズバリ、お母さんがやりすぎているからです。
お母さん自身が“整理整頓魔”であることは素晴らしいこと。でも、たいてい“整理整頓魔”は散らかっていたり、掃除が行き届いていないと気になって気になって仕方がないもの。だから、早く片付けたい衝動が溢れ出してきます。そして、気が付くと片付け、掃除しています。
他人にやらせるより、自分がやってしまった方が早いので、注意するより先に自分の手が動きます。
独身、独り暮らしの時代は自分のペースでことが進むのでまだいいです。でも、共同生活者の家族を持つとイライラします。片付けても片付けても散らかす夫や子ども。皆が同じ感覚で動いてくれないと不愉快になります。
例えば、散らかった部屋でゲームをしていて、いつまでも片付けない我が子を見てこんな感じになります。
「早く片付けなさい!」「いつまで散らかしているの!」「なんですぐやらないの!」
そして、ゲームをしている子どもに「全くもう!」と怒りながら、お母さんが片付けてしまいます。子どもは「僕がやらなくても最終的にはママが片付けてくれる」とわかっているので当の本人は決して動こうとはしません。