教育[725]

食事は躾の時間?

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執筆者:立石 美津子
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食事は美味しく楽しく食べることが最優先。あまり口やかましく言わないようにしましょう。
 
わかり易い例として障害児の食事指導のお話をします。
 
自閉症児を持つお母さんがいました。子どもが5歳になっても、おにぎりやサンドイッチなど手づかみOKの食材とハンバーグなどそうではない食材を混乱していました。何でも手づかみで食べるので困っていました。
 
そこで食べる場所を二つにしました。

食卓を二つ用意するスペースはありませんから旅館のお膳のようなものを買ってきました。

お膳ではサンドイッチ、おにぎり、御煎餅、クッキーなどの菓子を食べる場所。まずこれで手づかみOKのものを教えていきました。本物の食卓では手づかみOKのものは一切出しません。箸かフォークを使うおかずばかりです。
 
今まで同じ食卓で「おにぎりは手で食べてもいいけど白い御飯はダメ」と言われていて混乱していた自閉症児はこの方法で理解するようになりました。

定型発達児はここまでしなくても理解するかもしれませんが、美味しく楽しく家族で会話する食事時間を躾の時間にしてしまわない大きなヒントが隠されているように思います。 
 
箸を正しく使わせる練習は別の場面で練習しましょう。小さく切ったスポンジを割り箸でつまむままごとをしてはどうでしょうか?持てるようになります。そうすれば食事中「お箸を正しく持ちなさい!」と叱ることはなくなりますよ。食べようとした矢先「お箸の持ち方違うでしょ!」と叱られては食欲減退ですから・・・
 
「食事は楽しく食べよう~!食事中、叱らない!」

是非、実践してみてくださいね!

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