教育[725]

【子どものしつけ】お片付けの習慣を身に付けるたい

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執筆者:立石 美津子

お片付けっていつの世も大人にとっても子どもにとっても永遠の課題です。

床に散乱した玩具、出しっぱなしの絵本、気になりますよね。 狭い家が益々狭く見えたり、またこのままでは行く末は“汚部屋女子”に成長してしまうのではと親としては不安になってしまいますよね。

■作家の散乱している机

某作家、その書斎には様々な本や資料がうず高く積まれ足の踏み場もない状態。でも本人にとってはそれが居心地の良い空間だったりします。

どこに鉛筆があって、どこに何の資料があるのかちゃんとわかっています。奥さんが来て掃除しようもんなら激怒。これが本人にとって整理整頓された状態だからです。

このように親から見たら散乱している以外の何物でもない状態であっても、子どもにとってはそれが“保っておきたい状態”なのかもしれません。

ママはつなげたプラレール(線路)や連結させたブロック類をバラバラにして箱にしまってほしいのかもしれませんが、子どもはそのままの状態にしておきたいのかもしれません。

ままの基準を押し付けないようにしましょうね

■共同の生活の場 

片付け方を教えよう とはいっても共同生活の場である家庭。そして“遊んだものは元の場所に片付ける”習慣を子どもには身に着けさせたいものです。

よく“きちんとお片付けしましょう”の言葉をかけてしまいますが、実は子どもにとってとっても曖昧な抽象的な言い方なんです。お片付けとはとてもシンプルな作業で“使ったものは元あった指定席に戻す”だけのことです。これを習慣づけていれば散らかって行くことはなくなります。

具体的に次のように示してやりましょう。

●おもちゃの指定席を決める 積み木を入れるケースには積木のイラストや写真 縫ぐるみをいれるケースには縫ぐるみの写真

もとあった場所、指定席が目で見てわかりやすいようにしましょう。

●食事、就寝など次の作業に写る前はお片付け

子どもなりのルールで“続きを明日やりたい”気持ちはあるかもしれまんが、一日の終わりそのまんまは良くありません。食事中も遊び途中のものが目に入るとそちらに気を取られて席を立ってしまうこともあります。作業の区切りには片付ける習慣を付けましょう。

“万年床(まんねんどこ)“という言葉がありますよね。どうせ夜になったらまた寝るんだからと布団を敷きっぱなしの状態です。

”どうせまた明日遊ぶんだから“と玩具が散乱していたり、”どうせまた履くんだから“と沢山の靴を玄関に出しっぱなしにしていると、だんだんと家がゴミ屋敷化してしまいます。

●一緒に片付ける

片付けが出来ない子に全部、子ども一人にやらせるのはハードルが高いです。途中までママが一緒に片付けてやりましょう。その時のポイントは最後の仕上げを子どもにやらせることです。

子どもに途中まで片付けさせ限界がきたら最後はママが片付けてしまうのは、子どもに成功体験や達成感を味わわせることが出来ません。最後の2~3個の積み木を子ども一人で箱に入れたら床がピカピカになったという満足感を与えましょうね。

時間を守る、整理整頓の習慣は大人になってからなかなか付きません。 これらの感覚は幼児期からの日常生活の中で身に付けていきたいものですね。 

【あわせて読みたい】

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※この記事を書いた立石美津子さんの著書

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