教育[725]

しゃべれない時期の赤ちゃんと明確に分かり合える方法=ベビーサイン

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執筆者:吉中 みちる

赤ちゃんが「まんま」や「ブッブー」など意味のある言葉を話してくれるのはいつぐらいでしょうか?
 
赤ちゃんの成長には個人差があるので、一概には言えませんが、大体1歳過ぎくらいから数語の話し言葉が使えるようになり、2歳前くらいから急激におしゃべりが上達するというのが一般的ではないでしょうか?
 
では、その言葉がつかえない時期、皆さんがどうやって赤ちゃんとコミュニケーションを取りますか?

赤ちゃんの表情やしぐさを読み取って、今、どうしてほしいのかな?

何を考えているのかな?を確認しながら日々の育児をしますか?

でも、こうやってしぐさや表情でわかることは曖昧すぎて、自分の育児に自信が持てなかったり、しぐさを読み取っても結局は泣き続けるばかりだったり。困った経験は誰しもあるのではないでしょうか?
 
一言でもいいから、どうしてほしいのかしゃべってくれたらいいのに・・・・

と思いながら日々の育児をしている方も多いのではないでしょうか?
 

そんな方の救世主が「ベビーサイン」です。

日々の赤ちゃんのお世話や絵本の時間、遊びの時間に手の動きを添えて見せていくだけで、赤ちゃんはとってもスムーズにその手の動きに意味があることを理解して自らおしゃべりできなくても、その手の動きを使ってコミュニケーションを取るようになるんですよ。
 
ベビーサインはしぐさを読み取るのではなく、赤ちゃんに手の動きを大人が見せてあげて、それを赤ちゃんが理解して使えるようになる。つまり、お手ての言葉を教えてあげることなんですね。
 
例えば、簡単なところからだと【おっぱい】のベビーサイン、片手をグーパーグーパーするだけなんですが、その動きをおっぱいをあげる時に、繰り返し「さぁ、おっぱいの時間よ。」「おっぱい飲もうね。」と言いながら見せていくだけ!
 
お座りできるくらいからの赤ちゃんにこの動きを見せていくと、1-2か月(注:個人差があります)すると、自分からお手てが動くようになるんです!

赤ちゃんが自分から「おっぱい飲みたいよ~」ってお手てで伝えてくれるようになるんですよ。
 

このほかにも、普段の育児を楽にしてくれるサインはたくさんあります。

【もっと】すぼめた指先をトントンと触れ合わせるサインは、赤ちゃんが好きなものやことを「もっと、もっと」とリクエストしたい時に便利に使えます。

「ご飯がもっと食べたい」「絵本をもっと読んで欲しい」

「もっとパパに遊んでほしい!」

など等赤ちゃんに大人気のサインの一つです。
 

これとは逆に【おしまい】上に向けた両手のひらをクルッと同時にひっくり返すサインもとっても便利ですよ。

「お腹いっぱいになったからもうおしまい」「お風呂もうおしまい」

「この絵本はもうおしまい」「お外遊びもうおしまい」

など等、赤ちゃんからもうおしまいにしたいな~を伝えてきてくれるんです。
 

また、ものには名前がある、それをお手てで表現できるということもベビーサインをとおして、赤ちゃんは学んでいきます。

動物や乗り物、食べ物などのベビーサインもたくさん使えるようになるとさらに日々の育児が楽しくなりますね。

例えば、

【ネコ】おひげを親指と人差し指で引っ張るしぐさや、

【自動車】両手でハンドルを持ってクルクル回す動き

【バナナ】片手に持ったバナナをもう一方の手でむく動きなどがお勧めです。
 

赤ちゃんがおしゃべりできるようになるまでには生まれてから2年くらいかかります。

それまでの間、本当にこれで良いのかな???と不安や疑問を抱えてお世話をするよりも、赤ちゃんからお手てで明確に伝えてきてくれる育児を体験していくことで、その後の子育てにもうんと自信がつくんです。
 

わが子としゃべれない時期に分かり合えた!

笑顔でお手てで会話ができた!

という体験を是非一人でも多くの人にしていただきたいと思います。

 
しゃべりだすまで待っているなんてもったいない!!!

赤ちゃんはしゃべれないだけで、ちゃんといっぱい考えて感じていることがある!!!

それを伝える手段を与えてあげなくちゃ!!!

と私は思います。

【あわせて読みたい】
>>「赤ちゃんの夜泣きの原因は?」ベビーサインで理由を知ろう!

>>赤ちゃんと楽しむコミュニケーション【アイコンタクトと語りかけ】

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